はじめに
家庭菜園は、春や夏に野菜を植えることが多いです。冬は気温も低く、寒さが増していきます。ですが、そんな寒い冬からでも家庭菜園を始めることはできます。そして、霜が降りたり気温が下がりすぎたりすることもあるので、地植えではトンネルを張る、プランターで育てるときは室内に入れる、ということも選択肢にいれるのがポイントです。
野菜を選ぶ
まずは、春や夏に育てる野菜は選ばずに、寒さに強い野菜を選ぶようにしましょう。春や夏に植える野菜は寒さに弱い傾向があります。寒さに弱い野菜は、霜に当たったり、寒さに当たるだけで枯れてしまうことがあります。そのため、寒さに強い野菜を選ぶのです。
1月に植える野菜:アスパラガス
一般的に、アスパラガスは10月〜11月の秋から冬にかけてに植え付けをする野菜です。ですが、寒さが厳しくなる冬の1月にも家庭菜園を始めることができる野菜なのです。ここでは、アスパラガスの特徴や育て方、植え方を紹介します。
アスパラガスの特徴
アスパラガスは、ユリ科もしくはキジカクシ科の雄雌異株の野菜です。雄株の方が収穫が多くなる傾向がありますが、雄株と雌株は花が咲かなければ見分けることが困難です。また、葉のように見える場所は実は茎であり、葉は退化しているのが特徴です。
基本情報
分類 | ユリ科もしくはキジカクシ科 |
連作 | あり(3~4年は開ける) |
栽培地 | 日本全国 |
土壌 | 酸性の土壌を嫌う |
アスパラガスの植え方
土作り
植え付ける2週間前〜1週間前までに土作りを行います。アスパラガスは酸性の土壌を嫌うので、植え付ける2週間前に土の中に苦土石灰を入れてよく耕します。さらに、植え付け1週間前までに畝を作り、堆肥と化成肥料を入れてよく耕します。
植え付け
苗の植え付けは、植える場所に穴を掘り、その穴に水を入れます。しばらくすると水がひくので、その後苗を植えてください。植え付け後は、根元を軽く押さえてください。また、1月の植え付けは苗ではなく、根株で行うこともできます。根株を植え付ける場合には、根を広げて植えるようにしましょう。
簡単!プランターへの植え方
アスパラガスは、プランターに植えることができます。植え方、用意するものも難しくなく簡単に植えることができます。用意するものは、深さが20cm以上ある大きめのプランター、市販の培養土、プランターの底に入れるゴロ石です。培養土は、土の中に肥料がすでに入っているか確認しておきましょう。
プランターへの植え付け方法
プランターへの植え付け方法は、地植えのときとほとんどかわりません。プランターの底に水はけをよくするゴロ石を入れ、その上から培養土を入れます。このとき、プランターの6割だけ土を入れるのがポイントです。入れた土の上にアスパラガスの苗、または根株を置いて土を入れていきます。ウォータースペースのみを残し、土を入れたらたっぷりと水やりをしてください。
収穫までの日数
アスパラガスは、収穫まで3年かかると言われています。ですが、この日数はどの苗を植えるかによって、日数が変わって来ます。植えた苗が2年目の苗なら、植え付けをしてから1年で収穫することができます。そのため、はやく収穫したいという場合は3年目の苗を植え付けると、その年のうちに収穫することができます。
育て方の注意点
アスパラガスは、肥料食いとして有名な野菜です。そのため、とにかく肥料が必要です。アスパラガスの様子を見ながら、2週間に1回追肥をすると、肥料切れを起こすことなく成長します。
ボタニ子
次ページでも1月から育てられる野菜を紹介しています!
アスパラガスは、種から育てることもできますが、種からですと収穫までに時間がかかるので苗から育てるのがおすすめです。