千日紅とは
丸いかわいらしい花が特徴の千日紅は、開花している季節が長く、地植えでも鉢植えでも長期間楽しむことができる花です。初心者でも育てやすく、花壇などで彩を添えてくれます。
基本情報
和名 | 千日紅 |
学名 | Gomphrena globosa |
英語名 | Globe amaranth |
分類 | ヒユ科センニチコウ属 |
花の色 | 赤、白、ピンク、紫、黄 |
開花時期 | 5月~11月 |
原産地 | 熱帯地域 |
誕生花 | 8月14日、9月22日、他 |
千日紅の特徴
丸い花のように見える塊は、苞葉(ほうよう)という葉の一種の集まりです。乾燥に強い性質があり、かさかさしている質感と、乾燥しても花の色が変色あせることがないため、ドライフラワーとしてよく利用されています。花の色は、赤やピンクや白などが有名です。
名前の由来
「千日もの間、花が咲くこと」が名前の由来となっています。長い間、花が色あせることなく咲き続けること、ドライフラワーにしても長持ちすることからつけられた名前です。英語名の「Globe」や学名の「globosa」は「球状の」という意味で、「amaranth」や「Gomphrena」は「ヒユ科の植物」という意味があります。
百日紅(さるすべり)との違い
似たような名前の花に百日紅(さるすべり)があります。漢字名の由来は、比較的長い季節、花が咲いていることからつけられた名前です。また、読み方は、猿もすべるほど樹肌がツルツルしている特徴からつけられたとされています。開花する季節も同じ夏ですが、ミソハギ科の落葉中高木で、分類も全く異なる植物です。
誕生花
千日紅は、8月~10月にかけて、夏から秋の季節の誕生花としてあげられます。最も多いのは、8月14日、9月22日、10月10日です。それぞれの日付が持つ誕生花はひとつではありません。贈る相手に似合う場合や、後に紹介する花言葉の意味を贈りたいときに、選ぶようにしてはいかがでしょうか。
千日紅の種類
千日紅の品種は100種類以上といわれていますが、主な原種は「千日紅」と「黄花千日紅(キバナセンニチコウ)」の二種類です。
バディーシリーズ
草丈が30cm以下で鉢植えでも育てやすい品種です。「バディーレッド」や「バディーピンク」など、色に合わせてその名前が付けられており、さらに草丈が低い20cmほどの「バディドワーフ」には、紫の「バディドワーフパープル」や白の「バディドワーフホワイト」などがあります。
ちなつ(千夏)シリーズ
ちなつシリーズは、草丈は20cm程度と低めですが、横に50cmぐらい広がるのが特徴です。その広がりから、花壇だけでなくハンギングバスケットなどで育てるのもおすすめです。紫の「ちなつパープル」や白の「ちなつホワイト」など、こちらも色によって名前が分けられています。
黄花千日紅
多年草でもある黄花千日紅を代表する品種が、「ストロベリー・フィールド」です。赤い苞の中に黄色い小さな花が咲いているのが特徴で、群生すると苺畑のように見えることからこの名前が付けられています。
千日紅の花言葉
日本語の花言葉
全体の花言葉は「色あせぬ愛」「不朽」です。花が長く咲き続ける様子や、色あせない様子が由来の花言葉です。紹介したような特徴から、「不老長寿」や「不変」という意味合いの花言葉で使用されることもあります。
英語の花言葉
英語での花言葉は「unfading love(色あせぬ愛)」に加え、「immortality(不死、不滅)」というものがあります。枯れない花というイメージが由来なのはこちらも同じです。
ストロベリー・フィールドの花言葉
黄花千日紅の種類一つであるストロベリー・フィールドの花言葉は、「不屈の心」「変わらぬ愛」です。千日紅の特徴をしっかりと受け継いでいます。
まとめ
千日紅について特徴や花言葉を紹介してきました。夏はそのままのかわいらしい花を、冬はドライフラワーにして飾って楽しむと、一年中楽しめるのでおすすめです。
出典:写真AC