シーバックソーンとは
シーバックソーンは、スーパーフードの一つとして注目を集めているグミ属の植物です。別名シーベリーとも呼ばれており、実に200種類以上の栄養素を持つ果実を木に付けます。棘が非常に多い植物で、バックソーン(和名:クロウメモドキ)によく似た見た目をしています。西欧では海岸沿いといった塩分が多い土地でも育つことから「シーバックソーン」と呼ばれるようになりました。
国や産地によって異なる呼び名
シーバックソーンは主にアメリカでの呼び名ですが、この植物は世界中で自生または栽培されてきた歴史があるため、その土地によって異なる呼び名を持ちます。シーベリーやサジーなどとも呼ばれていますがこれらに違いはなく、同じ植物を指します。
和名はスナジグミ
和名はスナジグミ(砂地茱萸)とつけられていますが、日本で自生している植物ではありません。最近では北海道で栽培されるようになり国内産のシーバックソーン加工品が見られるようになってきました。
中国名はサジーやシャジー(沙棘)
中国では沙棘と書いて「サジー」や「シャジー」と呼ばれています。また、痩せた土地や塩害のある土地でも根付くことから、砂漠緑化に利用されている植物でもあります。
モンゴルではチャチャルガン
モンゴルでのシーバックソーンの歴史は古く、はるか昔から民間伝承薬として利用されてきました。この土地では「チャチャルガン」と呼ばれ、かのチンギスハンの時代にも馬や兵士がこの果実を食べて英気を養ったといわれています。
シーバックソーンは栄養豊富
200種類以上の栄養素を持つシーバックソーン。果実はオレンジ色をしており、それを絞った液体もやはりオレンジ色をしています。その色からも想像できるように、主な栄養素はビタミンC、ビタミンA、ビタミンEです。特筆すべきは、果実では珍しい油脂をも含有している点で、さらにその油脂の多くは不飽和脂肪酸の形をとることが知られています。
ビタミンCの効果・効能
一般的に果実や野菜に多く含まれるビタミンCですが、その働きは実に多岐にわたります。コラーゲンの生成、毛細血管や歯を健康に保つ、紫外線から細胞を守る、ウイルスや細菌に対して抵抗力をあげるなど、生命維持には欠かせない栄養素といえるでしょう。
ビタミンAの効果・効能
ビタミンCに対して、ビタミンAは一般的には動物に多く含まれる栄養素の一つです。水には溶けず、油に溶ける性質を持ちっています。粘膜や皮膚などの健康を保つ、薄暗い場所での視力を補うなどこちらも生命維持に欠かせない働きを持ちます。ビタミンCと違い、ビタミンAの過剰摂取は健康に影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。
ビタミンEの効果・効能
ビタミンEもビタミンA同様、油に溶ける性質を持ちます。高い抗酸化作用で、血管を健やかに保つ、LDLコレステロールの酸化を防ぐ、赤血球の破壊を防ぐなど生命維持に重要な栄養素の一つです。最近では抗酸化作用に注目が集まっており、皮膚や細胞の老化を防ぐ働きも期待されています。
不飽和脂肪酸の効果・効能
シーバックソーンが含有する不飽和脂肪酸のなかで注目されている物質は、オメガ7脂肪酸の一つであるパルミトレイン酸です。パルミトレイン酸は、シーバックソーン以外でマカデミアナッツに豊富に含まれていることが有名です。インスリン感受性に作用する働きを持つことが明らかになりつつあり、高血糖や肥満などの改善に好影響を及ぼす可能性が示唆されています。
シーバックソーンの食べ方
栄養豊富なスーパーフードであるシーバックソーンの気になる食べ方をここでいくつかご紹介しましょう。日本では北海道の限られた地域でのみ栽培がはじまっているため、果実がそのまま手に入る機会は珍しいかもしれません。ネット通販などで加工されたシーバックソーン食品も販売されています。
食べ方①果実をそのまま
もし果実がそのまま手に入るのであれば、最初は1粒口にしてみたいところでしょう。オレンジ色をした果実で、ビタミンCが豊富に含まれていることから、酸味と苦みを感じる味です。甘みもあり、自生しているシーバックソーンがある国では生のまま食べられることも多いです。ビタミンなど熱に弱い物質も生で食べることで余すことなく摂取できるでしょう。
食べ方②シロップやジュースにして
シーバックソーンの加工品で多いのが、果実を絞ってシロップにしたものです。濃縮タイプで販売されているものもあり、これを適量とって水や炭酸水などで割れば簡単にジュースにもできます。加糖タイプ、無糖タイプとあるため用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
食べ方③ジャムやアイスクリームにして
シーバックソーンはグミの仲間だけあって、ジャムなどの加工にも向いています。ジャムに加工する際には砂糖も添加されるため、瓶を開けてそのまま食べられます。もっとも手軽にシーバックソーンを取り入れられるでしょう。他にもアイスクリームなどに加工されることもあります。
シーバックソーンの他にもスーパーフードとして知られる「ゴールデンベリー」があります。詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
人気のシーバックソーン使用商品
人気商品①有機JAS認定 ハンズ沙棘(サジー)(900mL)
こちらは有機JAS認定を受けたシーバックソーンの果汁100%ジュースです。約30mLで1日分のビタミンCを摂取できます。砂糖は添加されていないため、はちみつやジュースなどと混ぜて飲むと飲みやすいでしょう。
人気商品②TEA BREWER SWEET SEA BUCKTHORN(シーバックソーンティー)
TEA BREWER SWEET SEA BUCKTHORN(スウィートシーバックソーン)(オーガニック・有機JAS)【送料無料】【ポイント消化】
参考価格: 588円
続いては、手軽にシーバックソーンを試してみたい方におすすめの商品です。すべて有機認定を受けた素材を使用したフルーツティーです。ルイボスティーを中心にシーバックソーンはもちろん、他のベリー類をブレンドし、飲みやすい味にまとまっています。ティーバッグタイプのように粉砕された素材がはいっておらず、ゴロゴロとしたそのままのドライフルーツが入っています。
人気商品③シーバックソーンサプリメント300mg 100粒
どうしてもシーバックソーンの酸味が苦手な方は、サプリメントで摂取する方法もよいでしょう。1日2粒の摂取でシーバックソーン果実600mg分の栄養を手軽に補給できます。
人気商品④ビタミンC&シーバックソーンモイスチャーライザー(保湿クリーム)
【ポイントUP対象★11月13日9:59迄】ビタミンC&シーバックソーン(ヒッポファン・沙棘) モイスチャーライザー 59ml NOW Foods(ナウフーズ)
参考価格: 1,086円
食品、サプリメントと続きましたが、ここからは化粧品を2つ続けてご紹介します。シーバックソーンに含まれる不飽和脂肪酸(油脂)をうまく利用して、保湿クリームも作られています。シーバックソーンに含まれる栄養素には美肌効果が期待できるものも豊富に含まれているため、うまく化粧品として取り入れるのもおすすめです。
人気商品⑤シーベリーソープ(洗顔石鹸)
【サジー石鹸】シーベリーソープ 80g グアマラル シーベリー サジー オーガニック せっけん 無添加 天然由来(合成着色料 香料不使用)(天然固形石鹸 洗顔 オーガニック 保湿 乾燥肌 敏感肌)
参考価格: 1,980円
シーバックソーンに含まれる油脂やもちろん、その他にもオリーブ脂やアーモンド油など、抗酸化作用の強いものを組み合わせて作られた美肌石鹸です。洗いあがりがしっとりとするため、乾燥する季節にも活躍してくれるでしょう。
まとめ
世界中に自生し、過酷な環境でもたくましく育つシーバックソーン。そのような環境で生き抜いてきただけあって、果実には実にさまざまな栄養が詰まっています。現代人が不足しがちな栄養素を補ってくれる新しいスーパーフードとして、これからの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC