オシロイバナの種からの育て方
オシロイバナは種から育てることができます。種の採取から、発芽したらどう育てるのか、それほど難しくはありません。ここでは、種からの育て方を紹介します。
種の採取
オシロイバナの種は大きいので採取は難しくありません。採取した種は、密封できる容器にいれて、冷蔵庫に入れて保管することがベストです。種の保管は乾燥状態で行います。
容器の中にシリカゲルを入れておくと、よりベストな保存方法になります!
種まきの方法
種まきの時期
オシロイバナの発芽適温温度は20度~25度です。この温度を保つと発芽します。そのため、種まきは比較的暖かい時期である4月~6月の時期に行うのがベストです。オシロイバナの根は、まっすぐと直立し下に伸びていくため植え替えを嫌います。種まきは、植え替えが必要ないところでやるか、ポットで行う方法をとるのがいいでしょう。発芽は約6日です。
種まきの方法
種まきは、ポットに2~3粒の種をまきます。土を入れたポットに指で穴をあけ、その穴に種まきします。種を入れたら種の上に薄く土をかけてあげてください。種まきが終わったら、水やりをたっぷりと与えるのがポイントです。
発芽してからの育て方
発芽を迎えたオシロイバナの種は、本葉が2~3枚になった時期に植え替えを行います。この時に、ポットにまいたすべての種が発芽していたら間引きをして元気のいい苗を残すことにしましょう。植え替えは、根を傷つけずに丁寧に行うのがポイントです。無事、植え付けが終わったらたっぷりと水やりを行いましょう。
オシロイバナの育て方の注意点!
オシロイバナを育てるにあたり、いくつか注意点があります。ここでは、育てるにあたり気を付けてほしいことを説明します。
病害虫
気を付けたい病害虫はほとんどありません。オシロイバナはそれほどまでに丈夫な植物です。しかし、気を付けたい病害虫がないからといって、油断は禁物です。オシロイバナには、たまにアブラムシがつくことがあります。アブラムシは若い葉や茎に群がってきます。それだけならまだいいですが、アブラムシは病気を運んでくることがあります。ウイルス病です。ウイルス病にかかると、葉や茎が奇形になり、薬剤での治療ができません。
アブラムシを見かけたらはやめに駆除することをおすすめします。アブラムシを駆除するだけでも、病害虫を防ぐことができます。
オシロイバナの毒性
果実や根に「トリゴネリン」という毒性があります。触るだけでは大丈夫ですが、決して口の中に入れていけません。「トリゴネリン」は口に入れると、嘔吐・下痢・腹痛などの症状を引き起こします。そのため、間違っても子供やペットがオシロイバナを口の中に入れたりしないように注意することが大切です。
オシロイバナを野生化させない
オシロイバナは日本に生育していた植物ではありません。原産地は南米アメリカで、鑑賞用として日本に入ってきました。現在には、全国的に野生化しています。オシロイバナが野生化してしまうと、本来生育していた在来種に影響を与えることになります。そのため、オシロイバナを育てる場合には鉢やお庭から逃げ出さないように管理しましょう。
オシロイバナの名前の由来
オシロイバナは、漢字でかくと「白粉花」です。また、「夕化粧」という別名もあります。なぜ、そのような名前で呼ばれているのか、名前の由来を紹介します。
オシロイバナ(白粉花)
種子の中に、白い粉のような胚乳があります。この白い粉のような胚乳は、白粉(おしろい)の白い粉に似ています。そのことが、由来となりオシロイバナ(白粉花)と名付けられました。
ユウゲショウ(夕化粧)
別名に「ユウゲショウ(夕化粧)」というものがあります。「ユウゲショウ(夕化粧)」の由来は、夕方から花を咲き始めることに由来しています。
ユウゲショウの名前の植物がある
別名で使われている「ユウゲショウ」ですが、「ユウゲショウ」の名を持つ植物がいます。アカバナ科のピンク色をした花が「ユウゲショウ」です。このユウゲショウも夕方から花が咲きだすのが特徴です。
ただのユウゲショウだとオシロイバナの被るので「アカバナユウゲショウ」と呼ばれることもあります。
まとめ
オシロイバナはたくさんの花色があり、入り混じったものもあります。とても丈夫であることから育てるのもかんたんです。また、オシロイバナの花はパラシュートのようにして遊ぶこともできるので、お子さんのいる家庭ではいい遊び道具にもなってくれます。毒性と、野生化させないということに気を付けて、ぜひオシロイバナを育ててみてくださいね!
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出典:写真AC