オキナグサの主な病気
環境の変化に弱い特徴があるため、病気にかかると最悪の場合株が全滅することもあります。早期発見・早期治療が最も効果があるため、オキナグサにみられる主な病気と症状の特徴をチェックし、病気の予防と早めの対策に役立ててください。
白絹病
カビ菌が原因で発生する伝染性の病気です。主に根元が白っぽくなるのがこの病気の特徴で、土を掘り返すと根の周りに白い糸のようなカビ菌が大量にこびりついていることもあります。しかも一度病気に感染すると治せない厄介な病気のため、病気にかからないようにすることが白絹病に対する唯一の対策方法です。
軟腐病
軟腐病はレタスやキャベツなどの葉野菜によく見られる病気で、病気に感染すると土に接する部分が褐色に変色し、変色した部分は強い悪臭を放ちながらドロドロになって腐敗します。なお病気が発生した場合は土も病気で汚染されますし、薬もあまり効果がありません。そのため病気対策の徹底が重要です。
オキナグサの主な害虫
病気の対策とあわせて行っておきたいのが害虫対策です。日当たりがよい場所を好む植物で鉢植えの場合も外で栽培することが多いのですが、水持ちのよい土で育てる必要があるため害虫が発生しやすくなります。特にオキナグサにみられる主な害虫は、駆除が難しいタイプです。しっかりと害虫対策をしておきましょう。
ヨトウムシ
漢字で「夜盗虫」と書くヨトウムシは夜行性の害虫で、蛾の幼虫のことをいいます。ヨトウムシは夜に植物の葉を食べるため、「夜に(ヨ)葉を盗み食いする(トウ)虫(ムシ)」と名前がついたほどです。なお卵の段階で駆除するのが最も効果的ですが、放置すると蛾の大量発生にもつながります。
アオムシ・ナメクジも似た症状が出る
ヨトウムシと同じく葉の食害を起こす害虫が、アオムシとナメクジです。どちらも厄介な害虫で、できるだけ発生しにくい環境で育てるのが効果的な対策方法です。発生した場合も大量発生する前に駆除するのが枯らさないためのコツといえます。
ネコブセンチュウ
ナスやトマト・ピーマンなどによく見られる害虫ですが、オキナグサにも寄生しやすいため要注意です。害虫が寄生すると根の細胞がこぶのように変形します。さらに青枯病などの病気の発生原因にもなるため、見つけたらすぐに対処してください。
ネグサレセンチュウ
ネグサレセンチュウも厄介な害虫の1つです。根や株から細胞内に侵入し、根を腐敗させます。害虫が発生した当初は根に小さな黒い斑点ができる程度ですが、害虫が大量発生すると斑点が根全体に広がり根腐れします。気温が高くなると活発に活動する害虫で、なかには15℃以下でも活動が活発な種類もあります。
まとめ
中級レベル以上の栽培知識と技術が必要なオキナグサですが、情緒ある花の姿やふわふわとした毛に包まれた種などに魅せられて栽培にチャレンジする人が増えています。手入れや管理に手間がかかりますが、愛情を注いだ分だけ美しい花を咲かせてくれるでしょう。ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。