ボトルツリーの育て方!水やりのタイミングや剪定のコツなどを解説!

ボトルツリーの育て方!水やりのタイミングや剪定のコツなどを解説!

ボトルツリーをご存じですか?根がワインボトルのような形になることからその名がつけられた観葉植物です。育て方もそれほど難しくないので、初心者の方にも人気があります。今回は水やりや剪定、夏越し・冬越しのポイントなどを中心に、ボトルツリーの育て方について紹介します。

記事の目次

  1. 1.ボトルツリーとは
  2. 2.ボトルツリーの種類
  3. 3.ボトルツリーを長く楽しむコツ
  4. 4.ボトルツリーの基本的な育て方
  5. 5.ボトルツリーの育て方(水やり)
  6. 6.ボトルツリーの育て方(剪定)
  7. 7.ボトルツリーの育て方(夏越しと冬越し)
  8. 8.ボトルツリーの病気と害虫
  9. 9.まとめ

ボトルツリーとは

ボトルツリーとは、アオギリ科のオージープランツです。成長するにつれて根元が膨らみ、ワインボトルのような形になることからその名前がつけられました。観葉植物としてもとても人気で、専門店やネットサイトでたくさん苗が販売されています。

ボタニ子

ボタニ子

「オージープランツ」は、オーストラリアを原産とする植物のことだよ!

ボトルツリーの種類

一般的にはボトルツリーと呼ばれているブラキキトン属の植物は、30種類以上の品種を持っています。ほとんどがオーストラリア産ですが、1種類だけパプアニューギニアが原産のものも存在しています。その中でも特に日本で流通がさかんなボトルツリー2種類について、それぞれの特徴を見てみましょう。

ブラキキトン・アケリフォリウス

一般にゴウシュウアオギリ(豪州青桐)と呼ばれている種類です。ボトルツリーの仲間として扱われますが、この種類は根が肥大してボトルのようにはなりません。茎まで緑色の樹皮に覆われていることや、カエデに似た幅の広い葉で人気があります。真っ赤な花を咲かせることから、カエンジュ(火焔樹)という別名もあります。

和名 ゴウシュウアオギリ
別名 ブラキキトン・アケリフォリウス、カエンジュ
種類 観葉植物
科属名 アオギリ科ブラキキトン属
原産地 オーストラリア
暑さ / 寒さ 強い / 普通
開花の時期 5月~7月
花の色 赤色

ブラキキトン・ルペストリス

クイーンズランド・ボトルツリーという愛称で呼ばれるルペストリスは、根がワインボトルのような形になる種類です。葉先は細くとがっていて、大きさは2m~5m程度まで成長します。外側が白色、内側がピンク色という特徴的な花も人気の理由のひとつです。

和名 クイーンズランド・ボトルツリー
別名 ブラキキトン・ルペストリス、ツボノキ
園芸分類 観葉植物
科属名 アオギリ科ブラキキトン属
原産地 オーストラリア
暑さ / 寒さ 強い / 普通
開花の時期 5月~7月
花の色 外側は白色、内側はピンク色

ボタニ子

ボタニ子

「ボトルツリー」なのに根っこがボトル状にならない種類もあるんだね。

ボタ爺

ボタ爺

そうじゃ。一般的にボトルツリーという場合は、ブラキキトン・ルペストリスの方を指していることが多いぞ。

ボトルツリーを長く楽しむコツ

ボトルツリーは初心者でも育てやすい観葉植物なので、ぜひご家庭でも育ててみましょう。具体的な育て方に入る前に、まずはボトルツリーをより長く楽しむためのコツをご紹介します。

コツ①購入時の選び方

店頭で購入するときには、健康そうな株を選んでください。特にアブラムシやハダニといった害虫がついていないかどうか、よく確認しましょう。害虫のいる株は弱りやすいですし、ボトルツリー以外のほかの植物にも付着しかねません。また、芽が出たばかりの若い株よりも、ある程度まで育っている苗を選んだ方が、初心者の方には育てやすいです。

コツ②植え付け

ボトルツリーの植え付けには、5月~9月が適しています。暖かい時期に行った方がよいですが、7月以降の場合は猛暑日を避けるようにしてください。水はけのよい土を選び、ゆとりを持って植え付けます。何本か根が出るまでは、土は常に湿った状態を保ちましょう。

コツ③植え替え

ボトルツリーは根がよく伸びる植物なので、植え替えをしないと鉢の中が根で窮屈になってしまいます。2年に1度くらいの頻度で、ひと回り大きな鉢へと植え替えを行うとよいでしょう。ボトルツリーに対して鉢の大きさに余裕があるときは、無理に植え替えをする必要はありませんよ。植え付けと同じく、5月~9月ごろの暖かい時期に植え替えを行うのがおすすめです。

  • 店頭で購入するときは、健康そうで害虫のついていない株を選ぶこと。
  • 植え付けは春~夏のおわりまでの暖かい時期に行うこと。
  • 植え替えも同じ時期に行う。頻度は2年に1回程度のペースを目安に。

ボトルツリーの基本的な育て方

それでは続いて、温度管理や肥料など、ボトルツリーの基本的な育て方について見ていきましょう。水やりや剪定などの重要なポイントは別項にてご紹介します。

基本の育て方①日当たり

ボトルツリーは日当たりのよい場所が好きです。耐陰性があるため日陰でも成長はしますが、ときどき日光浴をさせてあげると育ちがよくなります。可能であれば季節によって置き場所を変えるとよいでしょう。直射日光やエアコンの風には注意してくださいね。

基本の育て方②温度管理

暖かい地域に自生する植物のため、ボトルツリーはそれほど寒さには強くありません。前述のとおり寒くなってきたら室内で管理し、霜が当たらないように気をつけてください。外の温度が低い時期は成長がゆっくりになりますが、春にはまた元気を取り戻すので心配はいりません。

基本の育て方③用土

水はけのよい土を好みます。根腐れを起こす可能性があるので、水はけの悪い土は避けましょう。観葉植物用の用土が専門店で手に入りますし、環境に合わせて赤玉土や鹿沼土をブレンドしてもよいでしょう。土の表面をそれらの土や化粧砂などで覆うと、コバエの発生を防げるのでおすすめです。

基本の育て方④肥料

丈夫な植物のため、基本的には肥料は不要です。春や夏の成長期に与えるとより速く成長するというメリットがありますので、成長が鈍いと感じた場合は使用するのもよいでしょう。希釈した液体肥料や、緩効性肥料の置き肥が適しています。必要以上の肥料は肥料焼けに繋がるため、冬場は肥料を施すのを控えてくださいね。

  • 日当たりのよい場所を置き場所に選ぶこと。直射日光には注意。
  • 高い温度のときよりも低い温度のときの管理が重要。寒くなってきたら屋内で管理すること。
  • 水はけのよい土を選ぶこと。
  • 肥料を与える場合には、成長期に液体肥料や置き肥を。

ボトルツリーの育て方(水やり)

ボトルツリーは乾燥には強い植物ですので、どちらかといえば水不足よりも根腐れに注意をしたほうがよいでしょう。季節によって水やりのタイミングが変わりますので、それぞれの場合について、順を追ってご紹介します。

水やりのタイミング(春~秋)

成長期であるこの時期は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷり目に水を与えてください。秋に入って涼しくなってくると、徐々に土の表面が乾く速度も落ちていきます。それに従って、水やりの間隔もあけるようにしましょう。

水やりのタイミング(冬)

冬場はあまり成長しないので、秋までに比べたら水も必要としなくなります。冬場の水やりは、土が完全に乾いたのを確認してから行います。「乾燥気味かな?」と思うくらい乾いていて問題ありません。水やりをしすぎると根腐れを起こしやすい時期でもありますので、くれぐれも注意してくださいね。

葉水

葉水(はみず)とは、根本ではなく葉に水をやることです。アブラムシやハダニといった害虫を予防する効果もあるので、1日1回は葉水をするとよいでしょう。霧吹きを使うと便利です。葉には埃も積もりやすいので、葉水を行うタイミングで濡れティッシュやモップで優しくふき取ってあげるときれいな状態を保てます。

  • 春~秋は土の表面が乾いたと感じたら水やりを行う。
  • 冬場はそれよりもさらに間隔を空けてよい。
  • 葉水は害虫予防にもなるので、毎日行うのがおすすめ。

次のページ

ボトルツリーの育て方(剪定)

関連記事

Article Ranking