エンジェル・トランペットとは?ラッパの花ともいわれる特徴を紹介!

エンジェル・トランペットとは?ラッパの花ともいわれる特徴を紹介!

エンジェル・トランペットという花を見たことはありますか?独特な花の形をしている低木で、ラッパの花ともいわれています。今回の記事では、エンジェル・トランペットとはどんな花なのか、特徴や花言葉、育て方についてもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.エンジェル・トランペットとは
  3. 3.エンジェル・トランペットの名前
  4. 4.エンジェル・トランペットの花言葉
  5. 5.エンジェル・トランペットに似た花
  6. 6.エンジェル・トランペットの育て方
  7. 7.エンジェル・トランペットの増やし方
  8. 8.まとめ

はじめに

Photo byLenty

エンジェル・トランペットはその名からも想像ができる通り、ラッパのような花をつける特徴的な花です。甘い香りも強く、南国な雰囲気を持っているので庭に咲いていると一際目を惹く花のひとつといえるでしょう。今回はそんなエンジェル・トランペットについてご紹介します。

エンジェル・トランペットとは

特徴

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エンジェル・トランペットは種類でいうと熱帯低木です。名前の通り大きなラッパの花が下向きに咲いているのが特徴です。熱帯の植物ですが比較的寒さにも強い植物で、初心者でも育てやすい植物とされています。開花時期は5月〜11月で花の色は白、ピンク、オレンジと様々です。夕方には強い香りを放つのも特徴のひとつです。

毒性

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きれいな花ですが、アルカロイドという毒性が花や根、葉など木全体に含まれています。もし誤って食べてしまうと幻覚、頭痛、めまいなどの症状を引き起こします。場合によっては意識不明や呼吸困難という重篤な症状が出ることもあり、大変危険です。取り扱いには十分な注意が必要です。

薬性

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上記で説明したように、エンジェル・トランペットには強力な毒性があります。しかしその反対に、その毒としての特性を生かし、薬を作ることもできます。江戸時代に、このエンジェル・トランペットを含むその他の草を用いた麻酔薬が世界で初めて作られました。強い毒性も正しく使えばよい方向にも活かせるということですね。

エンジェル・トランペットの名前

正式名称

出典:写真AC

エンジェル・トランペットの正式名称はブルグマンシアといいます。和名ではキダチチョウセンアサガオという名前です。以前はこちらの正式名称で販売されていました。しかしエンジェル・トランペットという名前の方が売れ行きがよかったため、そちらの名前の方が主流となりました。

別名と由来

エンジェル・トランペットは、エンゼルトランペットとも言われます。どちらも放射状に広がった花の形が、天使の持っているラッパに似ていることが由来です。学名であるダチュラと呼ばれることもあります。しかしダチュラはエンジェル・トランペットだけではなく似た他の花のことも指してしまいます。そのため、最近ではダチュラと呼ばれることはあまりありません。

エンジェル・トランペットの花言葉

出典:写真AC

エンジェル・トランペットの花言葉はひとつではなく、いくつか存在します。「愛嬌」「愛敬」「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」などです。「愛嬌」「愛敬」については天使という名前にもふさわしく、かわいらしい花言葉ですね。「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」という花言葉はエンジェル・トランペットの幻覚を見せるという毒性から付けられたとされています。

エンジェル・トランペットに似た花

ラッパ草

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ラッパ草とはエンジェル・トランペットに近い種類の花です。エンジェル・トランペットは和名でキダチチョウセンアサガオですが、ラッパ草はチョウセンアサガオといいます。見た目がラッパの花であることは同じですが、花の向きが違います。下向きに花が咲いているのがエンジェル・トランペットです。それに対してラッパ草は上を向いて花が咲きます。

トランペットリリー

フリー写真素材ぱくたそ

トランペットリリーはユリ科の、トランペットのような形をした花すべてをそう呼びます。エンジェル・トランペットはユリではなく、キダチチョウセンアサガオ属のナス科です。そのため、どちらもよく似た名前で花の形も同じトランペットのようですが、全く別のものです。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、育て方や増やし方について紹介するよ!

エンジェル・トランペットの育て方

植える場所

Photo byStockSnap

エンジェル・トランペットは熱帯が原産の花なので暑さには強いですが、寒さには弱いです。そのため日の当たる場所で育てます。風で木や葉が傷みやすいので風も当たりにくい場所がよいでしょう。植えるのは地面に直接でも、鉢植えでも育てることができます。地面に直接の場合、霜がおりるとその部分の根が弱ってしまいます。もし寒い地域であれば、冬は鉢植えにし、室内で管理するとよいです。

植え付け

植え付けの適正時期は4〜6月です。庭に直接植える場合にも、鉢植えの場合にも緩効性化学肥料を土に混ぜ込むとよく育ちます。エンジェル・トランペットは大きく育ちます。鉢植えで育てる場合には少なくとも10号より大きな鉢を準備してください。とてもよく成長しますので根詰まりも起こしやすいです。鉢植えの場合は毎年植え替えをしてください。

水と肥料

Photo byHans

エンジェル・トランペットは、冬に休眠します。そのため冬の水やりはあまり必要ありません。冬以外であれば土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。庭に直接植えている場合の水やりはほとんどいりません。日照り続きの時にのみ水やりをしてください。肥料は成長期の春〜秋頃にたっぷり与えると花が多く咲きます。

エンジェル・トランペットの増やし方

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エンジェル・トランペットの増やし方は差し木でとっても簡単です。枝を10〜20cmほどに切り、土に刺すだけで根が出てきます。増やす時期は一番成長のしやすい4月〜8月の暖かいタイミングがおすすめです。日当たりのよいところへ植えてください。

まとめ

出典:写真AC

エンジェル・トランペットは比較的育てやすく、多くの花を長い間咲かせてくれます。存在感があるので庭や屋内で育てるにはおすすめの花です。しかしその反面、とても強い毒性も持っています。過去には誤って花を食べてしまった子供が昏睡する事故もありました。取り扱いには十分注意をして、安全に育ててください。

ノイズ13
ライター

ノイズ13

植物を見たり育てたり食べちゃったり。

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