チェリモヤの剪定や植え替え時期
チェリモヤを栽培していくにあたり、剪定や植え替え時期はとても重要です。剪定方法を間違えたり、植え替え時期を見誤ると、チェリモヤが思うように育たない可能性もあります。剪定や植え替え時期を把握して、上手に愛情をこめてチェリモヤを栽培しましょう。剪定や植え替えは難しいものではないので、最適な時期に行ってチェリモヤを育てましょう。
剪定方法と時期
チェリモヤに行う剪定方法は、あまり難しくありません。長くなってきた枝や込み合ってきた枝を早めにカットするのが主な剪定作業です。チェリモヤの花は新しい枝の基部につく傾向があるので、枝の先をカットしても花ができないということはありません。真冬や真夏などの時期の剪定はおすすめできないので、頃合いを見て剪定をしましょう。細かな剪定は、枝が込み合いすぎる前に少し手を加えてあげるのもアリです。
暖かくなり始めて剪定
チェリモヤの剪定時期は3月ごろがベストです。寒すぎず、温かくなりすぎていない時期に思い切った剪定を行いましょう。大きくなりすぎないように管理するのであれば、50~80cmの高さで切り詰めると大きさを調整できます。屋内管理を考えているならば、高さの調節も重要なポイントになります。
植え替え方法
チェリモヤを伸び伸びと栽培するためには、植え替えも重要です。植え替え時期を把握して、根詰まりなどを事前に防ぎましょう。植え替えそのものは数年起きで問題ないので、チェリモヤの普段の様子や成長具合をよく観察して植え替えを検討するのもよいですね。植え替えに適しているのは3月ごろです。寒すぎない日に植え替えをしましょう。
剪定時期と調整
植え替え時期と剪定時期は、同じ3月ごろです。剪定と植え替えを全く同じ日にしてしまうことも可能ですが、できるならば少し日をずらして行うのもよいです。植え替えを控えているのであれば、剪定を少し早めに行うなどしてチェリモヤに負担がかかりすぎないように配慮しましょう。
チェリモヤの実の収穫方法と保存方法
チェリモヤの実は、とても糖度が高く日本人はあまり口にしたことがないとろけるような食感です。完熟した実を冷やして食べると、森のアイスクリームと呼ばれる理由がよく分かるくらいに美味しい果実と評判です。しかし収穫時期を見誤ると、想像していたような豊かな風味を楽しめないかもしれません。まずは適切な収穫時期と、さらに美味しく果実を食べるための追熟についてご紹介します。
収穫の頃合い
チェリモヤの収穫の頃合いには、いくつかの目安があります。
- 数週間の間で急に果実が多くくなってきた
- 白っぽく果実が色づき、黄色っぽくもなってきた
収穫後の追熟
果実を収穫した後、チェリモヤは追熟させることが重要です。追熟とは、収穫後の果実をさらに熟成させて食べ頃まで待機します。収穫してすぐ追熟せずにチェリモヤを食べると、青臭くて想像していたような風味は楽しめません。また追熟しすぎて果実部分まで黒くなると、甘みではなく苦みを感じます。
食べ頃のサイン
果実を触った時に果実が柔らかくなったら、食べ頃のサインです。追熟してくると発酵しやすくなるので、食べ頃を見逃さないようにしましょう。食べごろを逃してしまうと、せっかく時間をかけて育てて追熟した果実の風味が落ちてしまいます。毎日チェックして、サインを見逃さずに美味しい状態を見極めてください。
冷蔵庫での保管は不向き
チェリモヤの追熟に必要なのは、20~25℃の高めの温度です。冷蔵庫に入れてしまうと追熟が進まず、低温障害を起こしてしまうので、収穫後の果実の保管場所には注意しましょう。8℃以下でなければ追熟はゆっくり進むので、食べ頃になっているかこまめにチェックしましょう。
保存方法
チェリモヤは、果実を収穫したあとは新聞紙にくるんで保管して追熟させます。直射日光は避けて、暗い場所で追熟させましょう。日光に当てて温度を上げたとしても、追熟が足早に進むわけではありません。追熟は時間をかけてじっくりと行い、毎日香りや触感を確かめて、食べ頃のタイミングを見極めます。追熟させすぎて皮だけでなく実まで茶色くなったときは、美味しいこともありますがそうでないケースもあります。
実を冷凍保存する方法
収穫した果実をどうしても冷凍保存したいときは、果実の追熟が完了したのを確認してから冷凍保存しましょう。まだ追熟ができていない果実を冷蔵保存すると、果実が未熟なため解凍して食べたときに青臭さを感じるかもしれません。
種の保存方法
チェリモヤから採れた種は、果実を食べてすぐに植えられます。黒くて水に沈む種を選別しましょう。余った種は乾燥させて湿気や湿度が加わらないように保存します。光も極力遮断して、劣化しないうちに使用しましょう。
まとめ
チェリモヤは、チェリモアやチリモヤとも呼ばれています。日本では和歌山県で栽培されているので、機会があればぜひ美味しい果実を堪能してみてください。栽培する場合は、普段のお世話だけでなく冬越しにも注意が必要です。温暖な場所ではない場合は、冬越しは室内で行いましょう。果実を自宅で収穫して追熟させると、美味しさも倍増しますよ。
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出典:写真AC