ヒメサユリ(姫小百合)とは
名前 | ヒメサユリ(姫早百合) |
別名 | オトメユリ(乙女百合) |
学名 | Lilium rubellum |
分類 | ユリ科ユリ属 |
分布 | 宮城南部と新潟県、福島県、山形県の県境付近に分布 |
開花時期 | 6月~8月 |
特徴
ヒメサユリは、別名オトメユリとも呼ばれるユリ科の植物です。高さは30cmから50cmで、一つの茎に1個から3個のピンク色の花がつきます。花は横向きからやや下向きに咲き、漏斗(ろうと)の形をしています。ユリ科の特徴ともいえる匂いも強い花です。
名前の由来
ヒメサユリの名前の由来は、ササユリも小さい花のかわいいイメージから「姫」、ユリの中でも早咲きであることから「早(さ)」がついて、「ヒメサユリ」という名前がついたといわれています。オトメユリという別名は、乙女のような咲き姿からつけられた別名といわれていますので、どちらも可憐なイメージを意味したものだといえます。
ヒメサユリ(姫小百合)の開花時期
ヒメサユリの開花時期は、自生する場所によって異なり、平地だと5月頃から開花し、高山地帯になると7月頃の開花になります。あとに紹介するヒメサユリの群生地となる福島県では、6月中旬から下旬が見頃とされています。
ヒメサユリ(姫小百合)群生地
高清水自然公園
福島県南会津町の南郷地域にある高清水自然公園は、国内最大級のヒメサユリ群生地です。『天空のひめさゆり』といわれており、標高850mにある公園内には100万本のヒメサユリが自生しています。シーズンとなる6月中旬~7月上旬は、多くの来園客でにぎわい、さゆり探勝ハイキングが開催され、人気となっています。
熱塩加納ヒメサユリ群生地
福島県の喜多方市ではひめさゆりを市の花としていて、熱塩加納ヒメサユリ群生地では約33万本のヒメサユリが咲き誇ります。満開となる5月下旬から6月上旬にかけてひめさゆり祭りが開催され、ひめさゆり踊りや地元野菜の直売などのイベントが行われます。
大山自然公園
山形県大江町にある大山自然公園もヒメサユリの群生地として知られており、シーズンには6万本のヒメサユリを見ることができます。5月下旬~6月上旬には、大山自然公園ユリまつりが開催されています。
ヒメサユリ(姫小百合)の花言葉
ヒメサユリの花言葉は「純潔」「飾らぬ美」「好奇心の芽生え」です。ユリ全体の花言葉のイメージが、「純粋」や「無垢」といった清廉な印象がありますが、ヒメサユリも別名にもあるオトメユリの「乙女」や、その名の由来となっている「姫」といった、奥ゆかしく可愛らしいピンクの花から花言葉がつけられていると思われます。
まとめ
野生のヒメサユリは分布地域が限られていて、どこでも見ることができるわけではありません。群生地で咲くヒメサユリはとてもきれいですので、満開の時期にはぜひ見に行ってみてください。
出典:写真AC