ヤブジラミとは?その特徴や見分け方をご紹介!ひっつき虫の一種?

ヤブジラミとは?その特徴や見分け方をご紹介!ひっつき虫の一種?

山歩きや野遊びなど背丈の高い草が生い茂っている場所で活動すると、ヤブジラミが生えていてくっつき虫が服につくことがあります。ヤブジラミにはどのような特徴があるのでしょうか?ヤブジラミの基本情報やひっつき虫がつく原理、ヤブジラミの仲間と見分け方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヤブジラミとは
  2. 2.ヤブジラミの特徴
  3. 3.ヤブジラミの仲間
  4. 4.まとめ

ヤブジラミとは

Photo by T.Kiya

山歩きや野原や河原などの草の多い場所での活動時、ふと気がつくととげのようなのもが服についていることはありませんか?それはもしかすると、ヤブジラミの種かもしれません。泥棒、ひっつき虫などの呼び名を持つ種は有名ですが、ヤブジラミとはどんな植物なのでしょうか?ではまず、ヤブジラミの基本情報をご紹介します。

ヤブジラミの基本情報

ヤブジラミは実は目を凝らしてみると、色々なところに自生しています。花が小さく、茎も細いため目立ちにくいことが多いですが、草丈は約30cm~70cmあるので、決して背の低い植物ではありません。草の多い場所で活動する際は、ヤブジラミを探してみましょう。

ヤブジラミの原産国

ヤブジラミの原産国は、アジア諸国・欧州・日本です。セリ科に属していて、枝分かれしやすい植物です。レースフラワーの一種で、特に手をかけることなく成長します。5月~7月にかけて開花し、様々な環境にも対応する強さがあります。ガーデニングで育てる際は、追肥は不要です。

ヤブジラミの生息場所

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ヤブジラミは土と水があれば、強く生きていくことができる植物です。種が落ちた場所に芽を出すため、特別に乾燥している場所でない限り、どこにでも生息しています。山や野原など植物が多い場所だけではなく、道端にも自生していることもあります。

ヤブジラミの特徴

出典:写真AC

ヤブジラミの最大の特徴に一つに、種が服や髪の毛につくひっつき虫が挙げられます。ひっつき虫は、どうして服につくのでしょうか?服につく理由について、少し掘り下げてご紹介します。ひっつき虫を発見した際、種や種から生えている針の形状などを、じっくりと観察してみましょう。植物なのに名前に「シラミ」と名付けられている理由についても、まとめました。

ひっつき虫の草

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ひっつき虫といえば、野外活動で服についてくるものとして有名ですね。ひっつき虫の正体は種子で、夏以降の季節に衣類や動物の毛に付着します。これは子孫をより遠くまで、人間や動物を使って移動させるために進化した結果です。タンポポであれば綿毛を飛ばし、果物であれば果実を動物に食べさせてフンとして排出されて種を他の場所へ飛ばします。ひっつき虫は、衣類や毛にひっつくことで子孫を離れた場所へ運ばせているのです。

どうしてひっつき虫は服に引っ付くの?

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ひっつき虫の針の先端は、かぎ状になっています。この形は服の繊維や毛にひっつきやすい構造になっているため、少し触れるだけでひっつき虫が大量につくことがあります。ヤブジラミのほかにも、服にくっつく種子を作る植物はたくさんあります。強引に引っ張ると服の繊維を傷つけてしまうので、軍手や目の粗いスポンジで軽くこするなどの方法を駆使して上手にひっつき虫を取りましょう。

植物なのに「シラミ」と名付けられている理由

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ヤブジラミという名前の中には、「ヤブ」と「シラミ」が含まれています。「ヤブ」は藪を指し、生息場所を表しています。では植物であるヤブジラミに「シラミ」という名前がついているのでしょうか?これにはいくつか説があります。

  • 花がシラミのように小さいため
  • ひっつき虫が衣類などに引っ付く様子がシラミに似ているため

ヤブジラミの仲間

ヤブジラミの仲間を、ピックアップご紹介します。オヤブジラミとヤブニンジンのそれぞれの特徴と、ヤブジラミとの違いについてまとめました。よく似ている植物だからこそ、それぞれの違いを把握して観察してみましょう。

オヤブジラミ

ヤブジラミと外見がよく似ており、草丈もほとんど同じです。4月~5月に花を咲かせる、生命力の強い植物です。日の当たる場所で育った場合、茎や種子が紫色になることがあります。日本全国どこにでも分布していて、野原や山はもちろん、植えていないのに庭に自生していることもあります。庭に花を咲かせた場合、ヤブジラミ同様にほかの植物の養分を吸い取ってしまうことがあるので、注意が必要です。

ヤブジラミとの見分け方

オヤブジラミはヤブジラミよりも、早い時期に花が咲きます。咲いた花はヤブジラミよりも小ぶりであることも、大きな違いの一つです。ひっつき虫の形状もよく似ていますが、オヤブジラミの方が若干実が大きめです。

ヤブニンジン

ヤブニンジンは、その名の通り葉っぱがニンジンの葉に似ています。開花時期は4月~5月で、枝分かれした茎の先に小さな花を咲かせます。沖縄を除く日本各地に分布しており、山の日陰や藪の中を好みます。種は棒状でかぎ状になっているので、近くを通ると服にくっつき、細長いため場合によっては服の中に侵入することがあります。

ヤブジラミとの見分け方

オヤブジラミほど、ヤブニンジンはヤブジラミと似ているわけではなく、草丈も少し低いため見分けやすいヤブジラミとの見分けはつきやすいです。花の形状だけでなく、種の形状も異なります。新潟地方では、ウマゼリとも呼ばれています。

まとめ

ヤブジラミは、私たちの生活の中に溶け込む植物の一種です。ひっつき虫を取るのは少し面倒ですが、とてもかわいらしい花を咲かせるので、ぜひ見つけてみてください。生命力の強い植物なので、比較的かんたんに見つけられる植物です。山歩きや散策を行う際、ひっつき虫を服につけたくないのであれば、ナイロン製の服を着用すると、ひっつき虫をつきにくいのでおすすめです。

唐揚げ
ライター

唐揚げ

動物や植物が好きです。自分で何か作り出すのも好きです。

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