ビカクシダの種類図鑑⑤~⑧
種類図鑑⑤ヒリー
ヒリーはオーストラリア北部に分布し、アルシコルネ同様、ビフルカツムに似ています。違いは、ヒリーの貯水葉の縁の切込みが浅いことです。また胞子葉の幅が広く、そこまで大きくならないこともヒリーの特徴です。管理もビカクシダの中では簡単な部類に入るので、とりあえず室内で手軽にビカクシダを育てたいという方にはヒリーがおすすめです。
種類図鑑⑥ホルタミー
ホルタミーは東南アジアが原産の品種で、高温で風通しのいい環境であれば2m近くまで育つ大型品種です。ホルタミーは太めの葉脈が美しく、大きく育つとはっきりとした葉脈に圧倒されます。胞子葉と貯水葉に張りがあるのもホルタミーの特徴で、ほかの品種と違って葉がピンと張って垂れ下がりません。色も鮮やかな緑色をしているため、見栄えのいいビカクシダを育てたい方におすすめの品種です。
種類図鑑⑦ワンダエ
ワンダエはニューギニア原産の品種で、ビカクシダの女王と呼ばれています。華やかな貯水葉とドレスのような胞子葉が特徴な、大型の品種です。ワンダエは大型のビカクシダの中でも根腐れを起こしやすい品種なので、育てる際には風通しがいい場所に置きましょう。冬場の最低気温は12~3℃であれば冬越しでき、15~25℃の場所であれば冬でも成長します。とても大きな品種なので、生育に応じて置き場所を考えましょう。
種類図鑑⑧ビフルカツム
ビフルカツムはオーストラリア東部原産の品種です。日光を好み乾燥にも強く、環境適応性が高いため初心者でも育てやすいです。最も人気のある品種で、園芸店やおしゃれなお店でよく飾られている多くのビカクシダがビフルカツムです。寒さにもある程度強いため、大きな問題がなければ室内であれば冬越しできます。部屋の中でお手軽に育てたい方におすすめです。
ビカクシダの種類図鑑⑨~⑪
種類図鑑⑨ネザランズ
ネザランズは、小さいうちから胞子葉が角のように立つのが特徴の品種です。寒さに強い品種で、乾燥していれば気温0℃でも耐えられます。葉はピンと上に向かって伸びますが、ふわふわした触り心地であることも特徴です。
種類図鑑⑩ネザーランド
ネザーランドは、ビフルカツムを改良して作られました。葉がピンと立ち上がるのが特徴で、寒さに強く初心者でも育てやすい品種です。凛々しい見た目と管理のしやすさから人気のある品種で、ハンギングで育てる際におすすめの品種の1つです。
種類図鑑⑪ビーチー
最後に紹介するビーチーはオーストラリア原産の品種です。特徴は胞子葉に長く深い切れ込みがあることです。星状毛に覆われているため、葉は銀白色に見えます。また、原産地の乾燥気候に適応しているため、乾燥に非常に強いことも特徴の1つです。ビカクシダの中では小型な品種であるため、室内で育てられます。
まとめ
ビカクシダはコウモリランという名前で呼ばれている観葉植物です。大型のものから室内でも育てられる大きさのものまで、品種はさまざまです。育て方も簡単なので、癒しと潤いをもたらすインテリアとして人気があります。ハンギングという独特の育て方で、少しおしゃれな感じを演出することもできます。まずは好みの品種を1つ選んで、育ててみましょう。