オリーブの葉にも栄養がある？オリーブリーフの効能や摂取方法を紹介！

オリーブの栽培で有名な地中海沿岸地域では、古来よりオリーブの葉を煎じてお茶にして飲まれています。オリーブの葉は健康によく、リラックス効果や熱を下げる効果があったため薬として日々の生活に取り入れられてきたようです。そこで、オリーブの葉に含まれる栄養と期待される効能、気になる副作用について解説します。

• ポリフェノール
• 鉄分
• カルシウム
• ヒスタミンE
• オレイン酸
• エレノール酸

オリーブの葉には実よりも多くのポリフェノールが含まれています。中でもポリフェノールの一種「オレウロペイン」という成分が、赤ワインや緑茶よりも多く含まれています。このオレウロペインは、抗酸化作用や抗菌・抗ウイルス作用が強く働く成分とされています。

オレウロペインの持つ抗菌作用によって、体内の免疫細胞が活性化されます。この活性化された免疫細胞の働きにより抵抗力がつき、風邪やウイルスの予防に効果があるといわれれています。元気な身体を維持する一助になりますね。

オレウロペインの抗酸化作用により、血液中のコレステロールが酸化するのを防ぎ、血圧や血糖値などを下げる効果もあります。毎日の生活に取り入れることで、血液の流れをよくし、冷え性対策やダイエットの補助につなげることができます。

オレウロペインのもつ抗酸化作用は、肌の酸化を防ぐ効果もあります。この抗酸化作用が、シミの原因となる黒色メラニンの生成を抑える働きと、健康的な肌を維持するコラーゲンの生成を補助する働きをしてくれます。肌の調子が整う効果が期待できます。

オレイン酸が含まれているため、腸の動きを活発にしてお腹の調子と整えることが期待できます。これは、消化されにくいオレイン酸が、小腸で吸収されず大腸まで届き腸壁を刺激してくれるからです。

オリーブの葉の優れた点は、副作用がないことです。抗生物質とは異なり耐性菌がなく、人間の細胞を傷つけません。摂取しても眠くなることがないため安心して使うことができます。

オリーブの葉には強い苦味と渋味があるため、そのまま口に入れることはできません。では、どのようにすれば身体に取り入れることができるのか、オリーブの葉の効果的な摂取方法をご紹介します。

古来の人にならい、お茶にして飲むのが一番効果的な摂取方法です。オリーブの葉を細かく刻み、ポットに入れ熱いお湯を注ぐだけででき上ります。10分～15分蒸らすと、葉のエキスがお湯に溶け出してきます。ただし、生の葉を使ったお茶は苦味が強いため、乾燥させて苦味を少なくして飲む方法がおすすめです。

葉のエキスを使ったサプリは、効率よくオリーブの葉の成分を摂取することができます。サプリには葉のエキスが凝縮されているため、日常的に気軽に取り入れることができますね。ただし、オリーブの葉のエキスが天然抽出されたもの、有効成分オレウロペインが10%以上含まれているものか確認が必要です。

生の葉を使ったお茶には苦味と渋味が強く出ます。この苦味と渋味はオレウロペインが元になっているため、しっかり飲む必要がありますが、飲みにくいと感じる方には乾燥させた葉をお茶にする方法をおすすめします。これは乾燥させたほうが苦味がやわらぎ飲みやすくなるためです。そこで乾燥させた葉をお茶にする方法をご紹介します。

1. オリーブの枝から、きれいな葉を手で摘み取ります。
2. 摘み取った葉を水で洗い、煮沸します。
3. 煮沸した葉をザルにあげて、風通しのよい場所で乾燥させます。
4. 手で触るとパリパリになるまで葉を乾燥させます。
5. パリパリに乾燥した葉をミキサーにかけます。
6. 粉末になった葉（粉末茶）を保存容器に移します。
7. 粉末茶をポットに入れて、お湯を注ぎます。
8. 1分ほど煮出してできあがりです。

オリーブの葉には、ポリフェノールなど豊富な栄養が含まれており、効果的に摂取すると元気な身体を維持でき、健康的な肌を保つ効果につながります。オリーブティーにして毎日飲む方法が一番簡単な摂取の仕方です。葉を乾燥させると長期間保存できることもおすすめのポイントです。