アッツザクラの種類
1920年代にイギリスなどで品種改良が行われるようになりました。現在は八重咲きのものやピンクや白、ぼかしの入った花色のものなど多数の園芸種が育てられています。ポット苗が出回るのは11月〜3月ごろまでです。品種を明記して販売されているものは多くはありませんが、代表的なものをご紹介します。
ピンクレディー
「ピンクレディー」は一重で雄しべが見えます。花色がピンク色です。
ルビーの輝き
「ルビーの輝き」は赤花の八重咲きです。黄花の「ルビーの輝き」もあります。
都鳥
「都鳥」はピンクの花弁に白い絣模様が入ります。
白鳥
「白鳥」は白花でところどころにぼかしたようなピンクが入ります。
鶴の舞
「鶴の舞」は淡いピンクに濃いピンクが絣模様のように入るタイプです。
アッツザクラの育て方
アッツザクラは育て方が簡単で、花の時期が長く庭植えや鉢植えで楽しめる植物です。アッツザクラはポット苗として11月ごろから園芸店などで販売されます。促成栽培などで、本来の開花時期ではない冬に花を咲かせるように調整されています。ポット苗の育て方をご説明します。
植え付け・植え替え
植え付け
アッツザクラは庭植え、鉢植えどちらでも育てることができます。庭植えの場合はロックガーデンなどがおすすめです。鉢植えの場合はポット苗のひとまわり大きい鉢を使用しましょう。
- 用土…庭植え、鉢植えとも、用土は山野草の用土を使用します。または赤玉土小粒5:鹿沼小粒土3:腐葉土2で配合した土を使用してください。
- 置き場所…日当たり、水はけのよい場所を選びます。冬の間、6週間ほど低温(気温5〜8°C程度)にならないと花芽が育ちません。ただし凍ることのない場所を選んでください。
- 夏の間は高温多湿で球根が痛むので気を付けます。
植え替え
アッツザクラの球根は直径1cmほどの小さなものです。球根が増えるので鉢植えは毎年、芽出し前の2〜3月、または花後に植え替えて株分けをします。植え付ける球根は少し間が狭いくらいの方が、見栄えよく育ちます。植え付けたら、球根1つ分の深さで土を被せます。掘り上げて乾燥させると枯れやすいので、株分けをしないならば、掘り上げずに休眠中でも乾燥したら水やりを行うのがよいでしょう。
管理のコツ
花を咲かせるコツ
- 夏の高温多湿を避ける
- 冬の1ヶ月は5〜8°Cの低温で育て、花芽を分化させる
- 球根が混み合うので毎年植え替えを行う
水やり・施肥
乾燥には強い方ですが、庭植え、鉢植えとも乾いたら水をたっぷり与えます。冬は葉が枯れて休眠しますが、球根が小さいので乾燥しないよう水やりは続けてください。肥料は多く与える必要はありません。開花後に液体肥料や緩効性化成肥料(固形)を適量与えましょう。花後の水やり、施肥によって球根が育ちます。
病気・害虫
病気も害虫も見られることは、ほとんどないです。アブラムシが発生したら、根元にオルトラン粒剤をまくとよいでしょう。水はけの悪さや肥料の与え過ぎで球根が痛むことがあるので気をつけましょう。
アッツザクラの増やし方
特別な育て方をしなくても、アッツザクラの球根は増えていきます。植え替えの時期に株分けの要領で球根を分けて増やして行きましょう。
- 2月〜3月か開花すぐに球根を掘り上げます。
- 根を切らないように丁寧にほぐし、分けます。
- アッツザクラの球根は親の球根の上部に新しい球根が付いて増えていきます。そのため、やや深植えするようにします。
- 花が小さいので植えるときは、いくつかまとめて植え付けるとよいでしょう。こんもりとした群生にすると見栄えします。
アッツザクラの花言葉
アッツザクラの花言葉は「無意識」「可憐」「はかない恋」「愛を待つ」です。「可憐」は小さなアッツザクラの花にぴったりです。
まとめ
アッツザクラは晩秋から冬に出回り、花の少ない時期を彩ってくれる可憐な花です。育て方は簡単で、ほぼ植えたまま球根を増やすこともできます。種類もたくさんあるのでお気に入りの花を選んで育ててみてください。
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