みょうがはどんな野菜?
爽やかな辛味と香りが魅力のみょうがは、蕎麦やうどんの薬味としても、とても親しまれている野菜です。みょうがは漢字では「茗荷」と書き、名前も草姿もショウガにそっくりですが、ショウガが根茎部分を可食部とするのに対し、みょうがは花蕾の部分が可食部になります。みょうがの基本的な情報や成分についてご紹介します。
みょうがの基本情報
基本情報
科 | ショウガ科 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 東アジア |
草丈 | 40~100cm |
開花期 | 8~10月 |
花の色 | 白 |
名前の由来
みょうがはショウガと同じショウガ科でユーラシア大陸から持ち込まれました。香りが強い方を「兄香(せのか)」、弱い方を「妹香(めのか)」と呼び、のちに「ショウガ」「みょうが」に変化したといわれています。みょうがは日本でしか食用とされないので英語でも「Myoga」や「Japanese ginger」と表されます。
みょうがの旬
みょうがはハウス栽培などで1年中栽培されていて、特に高知県は国内生産量1位を誇ります。みょうがは6~10月が旬で、夏に採れたものを「夏みょうが」、秋に採れたものを「秋みょうが」と呼びます。秋みょうがの方が粒がふっくらとして、色や香りもよいとされています。
花みょうがとみょうが竹
一般的なみょうがは花のつぼみの部分を食用とし「花みょうが」と呼ばれますが、春になると伸びてくる新芽の部分も食べることができます。これを「みょうが竹」と呼び、光を遮断した暗室や、土を盛る栽培方法で育てることができます。みょうが竹は花みょうがよりも早い3~7月が旬です。
みょうがの成分
みょうがの栄養素
みょうがにはビタミンB1、B2、C、モリブデン、葉酸やカリウムが含まれています。食物繊維も豊富で、100gあたりのカロリーは12kcalと低カロリーです。みょうがの辛味成分はミョウガジアールといい、解毒作用や抗菌作用があるため、風邪予防や空気の乾燥で咳が出やすいときに食べると効果的な野菜です。
香気成分
みょうがの独特な香りはマツやヒノキなどの針葉樹に共通するアルファピネンという香気成分によるものです。このアルファピネンの効果には眠気防止や鎮静作用、食欲増進、消化促進などがあげられます。さらに血液の循環をよくして老廃物を排出するのに役立ちます。
みょうがの95%以上は水分
みょうがの成分はほとんどが水分なので、常温に置いておくとすぐに傷んでしまいます。冷蔵庫で保存する際も、そのままの状態では3~4日しか鮮度を保つことができないので、みょうがにあった方法で保存することが大切です。
みょうがは保存の仕方に気を付けてあげるといいのね。
出典:写真AC