ンジャナの食べ方
苦菜というほどの苦い野菜、ンジャナを食べようと思うと、もちろんそのままではどうしようもありません。食べつけている沖縄の人はともかく、慣れない人には、サラダなんてもってのほかです。そうなると、あとは料理をするしかありません。ンジャナはレシピさえ知っていれば、簡単に料理ができます。山菜のように面倒なあく抜きも必要ありません。いくつかレシピを紹介しますので、ぜひ自分に合った食べ方を見つけてみてください。
白和えのレシピ
地元沖縄でのンジャナの料理で、最もポピュラーなのは、白和えです。白和えの豆腐やピーナッツが、ンジャナの苦みと相性がいいようです。白和えには春菊を入れることもありますし、甘みと苦みのバランスがいいのがこの料理の特徴と言えるかもしれません。
白和えの材料
材料 | 分量 |
ンジャナ | 10枚くらい |
島豆腐もしくは木綿豆腐 | 1丁 |
ツナフレーク | 1缶 |
塩 | 少々 |
ピーナッツバター | 大さじ1 |
砂糖 | 少々 |
醤油 | 少々 |
※調味料は味を見ながら量を調整してください。
※苦いのが好きな人は、ンジャナを増やしてみてもいいですよ。
白和えレシピ
- 豆腐は水抜きをしておきましょう。
- ンジャナは葉の部分を千切りにしておきましょう。苦いのが気になる人は、葉を水にさらしておくか、軽く下茹でするといいですよ。
- 豆腐をしっかりと手でつぶします。この時は包丁などは使わずに、手でつぶすと美味しくできます。
- ボウルにンジャナを入れて、塩と醤油を少々ふりかけ、豆腐を混ぜます。味を見ながら砂糖や塩で調整していきましょう。この時ツナフレーク、ピーナッツバターも入れて混ぜてしまいます。
- 味を調え終わったらお皿に盛って出来上がりです。
ンジャナの白和え以外の料理レシピ
ンジャナには、白和え以外の料理ももちろん、存在します。中にはサラダで食べるという人もいるようですが、苦いのが得意でない人は、サラダはやめておいた方がいいでしょう。ツナとは相性が良く、ツナをあわせるレシピも多くあります。今回は数ある料理の中でも、ツナ和えと炒め物をご紹介します。
レシピ①ツナ和え
ツナ和えは、その名の通り、ンジャナとツナを和えるだけというお手軽料理です。にんにくを入れると、ちょっと大人の味。苦みもいい感じに効いて、お酒のおつまみに合います。子どもには少々早いかも知れませんね。
ツナ和え材料
材料 | 分量 |
ンジャナ | 10枚 |
ツナフレーク | 1缶 |
ニンニクチューブ | 適量 |
塩 | 少々 |
醤油 | 少々 |
※調味料の分量は味を見て調整してください。
※醤油は隠し味程度に数滴
ツナ和えレシピ
- ンジャナの葉っぱの部分を細切りにします。苦いのが苦手な人は事前にさっと軽くゆでておくか、細切りにした葉を水にさらしておきましょう。いくらかは苦みも抜けます。
- ンジャナをしっかり水切りしたらその他の材料を混ぜましょう。味の濃さはお好みで。
レシピ②炒め物
苦いから火を通さないと、と思えば意外と白和えやツナ和えなどの和え物に合うのがンジャナですが、火を通しても美味しく食べられます。そもそも沖縄の人はなれているので、サラダやあえ物でもおいしく食べられますが、本土の人はなかなか難しいものです。苦いので。苦いのが苦手な人は、和え物よりも火を通した方が美味しく食べられるかもしれません。
炒め物材料
材料 | 分量 |
ンジャナ | 10枚 |
ちくわ | 2本(小さいもの) |
ごま油 | 適量 |
塩 | 少々 |
醤油 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
白ごま | 少々 |
※調味料の量は好みに合わせて調整してください。
※お好みで細切りにした人参を入れても美味しいです。
※ちくわの代わりにツナフレークでも美味しいです。写真はツナ炒め。
炒め物レシピ
- ンジャナは白和えの時ほど細かく切らず、ざく切りにします。
- ちくわは3ミリ~5ミリの厚さに輪切りにしましょう。
- 熱したフライパンに、ざく切りにしたンジャナを入れます。
- ンジャナが炒まったら、塩、コショウで味付けをします。隠し味に数滴の醤油も入れます。
- 最後にお皿に盛ってから、白ごまをふりかけます。
炒め物の魅力
炒め物にはほかに、冷蔵庫にある野菜であれば何でも入れてみましょう。にんじん、玉ねぎ、ピーマンなど細切りにして一緒に入れてみてはどうでしょう。何よりこの料理には、ごま油に、白ごまにンジャナと栄養のありそうなものが沢山そろっています。ちなみに苦いのが苦手な人は、ンジャナはしっかり苦みを抜くか、千切りにしましょう。大きく切ると、苦みで食べられないかもしれません。
その他の料理
ンジャナは他に、お味噌汁にいれたり、サラダにしたり、かき揚げにしたりと、意外と何にでもあう野菜です。とはいえ苦いことに変わりなく、食べるときにはしっかりと水にさらして苦みを取ることをおすすめします。ンジャナにはツナやごまがよく使われます。案外卵とじや、ポン酢も合うようです。いろいろ使って自分に合う料理を作ってみるといいでしょう。
ンジャナの保存方法
ンジャナは葉ものなので、そうそう長くは持ちません。収穫して数日もたてばあっという間に萎れてしまいます。しかし、ンジャナをたくさんもらってしまったらどうすればいいのでしょうか。ニガナを保存する場合には、新聞紙でくるんで、冷蔵庫にしまっておきましょう。ざっと下茹でしたものを冷凍庫にしまう方法もありますが、やはり採りたてが一番おいしい訳ですから、冷蔵庫で元気でいる間にぜひとも食べきってしまうことをおすすめします。
まとめ
家庭で昔から食べられる野菜だけあって、レシピも簡単なものが多く、しかも分量は割と適当です。しかし、せっかくの栄養価の高い、滋養強壮にいいといわれるンジャナです。しかもこの苦みこそが体にいいわけです。できれば美味しく食卓に取り入れられるといいですね。
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出典:写真AC