ノウゼンカズラの仕立て方
繰り返しになりますが、ノウゼンカズラはツル性の植物です。そのまま何も手をかけないでいるとツルが次々と吹き出してきておさまりがつかない形になってしまいます。ツルの誘引方法について確認しておきましょう。
仕立て方について
幹から吹き出してきた細いツルは2~3本ほどまとめて、伸ばしていきたい方向やオベリスクや支柱へ誘引してやります。誘引するための誘引紐やクリップなどの使用がおすすめです。
仕立てるときの注意点
ツルを誘引して伸ばしたい形に仕立てていくことは大切ですが、ノウゼンカズラの場合、方向も気を付ける必要があります。2つポイントをご紹介します。
つぼみは下向きになるように仕立てる
1つ目のポイントはつぼみの向きです。つぼみが下を向いていないと開花しないからです。ツルを誘引した際は、その先端が下を向くように気を付けましょう。
ツルは一度はがしてしまうと戻らない
ノウゼンカズラのツルはそこから吸根と呼ばれる組織を作り、まさにその字の通り、他の植物や支柱などに吸い付くようにしてくっ付きます。この吸根がくっついた場所を支えとし、さらに上へと伸びていきます。仕立てる際に、一度この吸根をはがしてしまうと、再び誘引したとしてももう一度何かにくっ付いてくれることはありません。仕立てる際には注意して行いましょう。
ボタニ子
ノウゼンカズラの剪定
真夏に花を付け、育てやすく増やし方も簡単なノウゼンカズラですが、剪定方法や仕立て方はどうでしょうか。ツル性の植物ならではのポイントがありますのでご説明しましょう。
剪定の時期
剪定の時期は2~3月の冬に行います。ノウゼンカズラの花芽は春先に伸びたツルにつくので冬の剪定で花芽を減らしてしまう心配がないからです。冬にしっかりと剪定を行っておくと春の芽吹きがよく、成育旺盛にツルを伸ばし、たくさんの花をつけてくれることでしょう。
剪定の方法
花を終えたツルは切る
ノウゼンカズラの花芽は新しく芽吹いたその年のツルにつくため、花を終えたツルを置いておいても翌年花をつけることはありません。花を終えたツルはその冬に枝元から切り落としてしまいましょう。
枝も切り詰める
ツルをたくさん出す枝も、幹元20cm程度を残して切り詰めます。枝を切り詰めておくことでそこから春に新しいツルが伸びてきます。新しいツルには花がつくため、冬に思い切って枝も切り詰めておくことが花をたくさん咲かせるポイントとなります。
まとめ:夏はノウゼンカズラを楽しもう
まめな水やりも不要で育てやすく、挿し木での増やし方も簡単なノウゼンカズラについてご紹介しました。ポイントは日当たりがよく水はけのよい場所で育てることでしたね。誘引の際は、つぼみが下を向くようにしましょう。剪定は冬に行い、強く切り詰めれば真夏の青空に映える美しい花を楽しめることでしょう。
- 1
- 2
仕立て方とそのポイントを確認したあとは、剪定方法について見ていきますよ!