育て方⑦水やり
成長期
成長期(春~秋)の水やりは、表面の土が乾き始めたら、根元にたっぷり注ぎます。特に真夏は暑く、土の表面がすぐに乾いてしまうので、水切れがないよう注意しましょう。水やりのときに、花や葉に水をかけてしまうと、花や葉が傷んでしまったり、腐ってしまったりする場合もありますので、十分に注意してくださいね。
休眠期
秋に気温が下がってきたら、水やりの回数を少なくして、土の表面がひどく乾いたら、湿らすくらいにします。花や葉が枯れてくると休眠するので、春になり芽が出てくるまでは、水やりを止めましょう。休眠期に入る前に、花がらを全部摘んでしまいます。カビの原因になることもあるので、花は完全に枯れていなくても、早めに付け根から摘んでおきましょう。
育て方⑧植え替え
グロキシニアは、分球しながら育つので、同じ鉢で育て続けると、肥料分が足りなくなります。定期的な植え替えが必要です。植え替えは、4月~5月に行います。植え替えのときに根っこを傷めないように、堀り起こしましょう。付いている土を落とし、土に球根が軽く隠れるくらいの深さに植えます。植え替えの土は、通常育てるときと同じものでよいでしょう。
育て方⑨害虫や病気
害虫の心配はあまりしなくてよいのですが、グロキシニアは、湿気に弱いので、灰色カビ病になることがあります。特に新芽や花びらに発生しやすく、発生すると、花や葉に斑点が出ます。カビを放置しておくと、株全体にひろがり、腐ってしまうので注意が必要です。こまめに枯れた葉を取り、ベンレートを散布しておきましょう。特に梅雨の時期は、発生しやすいので注意してください。
ボタニ子
育て方⑩増やし方
増やし方①葉挿し
葉挿しは、1番簡単な増やし方で、全体の中で平均的な大きさの葉を切り取り、土を入れた鉢に寝かせて挿します。日当たりがよく風通しのよいところで管理して、水やりを続けましょう。1ヵ月くらいして発根すると鉢上げします。またそのままにしておくと、土の中の茎が、肥大化し塊ができてくるので、秋以降に休眠してからも掘り起こせますよ。
春に芽を出したときに、芽を茎の塊あたり1~2本を残して他を間引き、その芽を挿芽で増やせます。秋ごろに葉が枯れてきたら、少しずつ水やりの回数を減らしていき、葉が枯れてしまうと、水やりを止めます。このとき球根が乾ないように、掘り下げて保管しておくとよいでしょう。そして、春に新しい土に植えると、普通と同じように育てられます。
増やし方②分球
分球は、4月~5月頃に行います。大きくなった球根の芽を確認して、何個かに切り分けて植え付けます。切り分けたときに、球根が傷つけないように注意し、切り口からは雑菌が入ってしまわないように、草木炭や雑菌剤をまぶすとうまく育ちます。分球し植え替えした球根の芽が出るまでは、風通しがよく、日当たりのよいところで、水やりをして育てていきましょう。
まとめ
グロキシニアは、種類もたくさんあって、とても美しく魅力的な花ですから、人気があります。湿度、温度管理が必要ですが、冬でも室内温度を15℃以上に保てれば、1年を通して育てられますので、ガーデニングや寄せ植えなど、楽しみながら育ててみてはいかがでしょうか。
室内でも、窓から入る風や扇風機の風が当たるように工夫するとよいでしょう。