セイヨウヒイラギの増やし方
種まき
種は4月~5月にまきます。腐葉土を混ぜ適度に湿り気を保ち、植えてからたっぷりの水を与えていれば枯れる事はありません。ただし水のやり過ぎは根を枯らす原因になるので、やり過ぎないよう注意してください。種まきをした後の水やりは、夏は日中を避け早朝の涼しい時間と夜に、冬は都合のいいタイミングでOKです。
挿し木
挿し木での増やし方は、挿し穂を使います。3月~5月に挿し木する場合は、前の年に伸びた枝を選びましょう。7月~9月に挿し木するなら、その年に伸びた枝を選ぶのがベストです。10cmくらいの長さに切り数時間水を吸わせてから、赤玉土や腐葉土を混ぜた用土に挿し木しましょう。成長が遅いのでたくさん挿し木したいと考えがちですが、後々増えすぎて手入れが大変になります。
ボタニ子
セイヨウヒイラギの害虫対策
セイヨウヒイラギは比較的育てやすい植物ですが、害虫がついたり病気になったりする事があります。害虫は駆除できますし予防も可能です。害虫が原因で病気になる場合は、害虫を駆除しすれば病気予防にもつながります。セイヨウヒイラギは成長が遅く回復に時間がかかるため、害虫や病気は積極的に予防していきましょう。
付きやすい害虫
カイガラムシ
カイガラムシは、多くの植物に見られ茎や葉の汁を吸う性質があります。幼虫の間は薬剤で対処できますが、成虫になると硬い殻を持つので薬剤が効きません。幼虫の間は動きますが、成虫になると動かず汁を吸い続けます。歯ブラシで根気よく取り除きましょう。オスは白い羽根のような物を纏い飛んで移動します。オスにはアクテリックスが効くので、見かけたら駆除してください。
アブラムシ
アブラムシは1匹がとても小さいのですが、単為生殖する性質があるのでどんどん増えていきます。ものすごいスピードで増えるので、見つけたらすぐに駆除しましょう。アリの大好物なので、アブラムシがいるとアリも増えます。アブラムシの駆除にはオルトランがおすすめです。大発生すると農薬で駆除する事になるので、早めの対処がおすすめです。
ハダニ
ハダニはとても小さく、葉の裏にいるのでなかなか気づけない害虫です。葉を変色させたり枯らせたりするので駆除が必要です。クモのように糸を出すので、糸が見えたらハダニの可能性を疑いましょう。ハダニに効く殺虫剤はないため、こまめに水をかけ払い落とします。
注意したい病気
スス病
スス病は害虫の排泄物が原因でカビが生え、葉を変色させます。カイガラムシ・アブラムシ・ハダニの排泄物はスス病の原因になります。予防するには害虫を駆除するしかありません。薬剤や殺虫剤、葉に水をかけるなどこまめにチェックしていきましょう。
セイヨウヒイラギの剪定について
セイヨウヒイラギはゆっくり成長するので、剪定は無理にする必要はありません。密集して風通しが悪いと感じるなら剪定してもOKですが、強めの剪定してしまうと成長が遅い分回復に時間がかかります。剪定をするなら、軽めに気になる部分だけを整える程度で十分です。剪定は必須ではないため、不要ならそのままでも問題ないでしょう。
剪定の注意点
剪定する場合は、花芽を意識して時期を見極めましょう。花芽は見落としがちですが、セイヨウヒイラギは10月~3月に分化します。4月~5月には花が咲き、11月頃に赤い実をつけます。穴芽は枝の先端につくので、剪定をする時は花芽を見過ごさないよう注意してください。好みの形になるよう、軽く整えるだけでいいでしょう。
まとめ
セイヨウヒイラギはクリスマスホーリーとして、冬に人気が高まります。観賞用としても使えますし、赤い実と緑の葉がクリスマスカラーとなっているのでクリスマスリースやアレンジなど、装飾にも使えるのがポイントです。成長は遅いですが、初心者でも育てられるのでぜひ取り入れてみてください。
- 1
- 2
3本くらいを目安に、のんびり成長するのを待つのがおすすめです。