忘れな草の育て方
忘れな草の育て方についてご紹介します。栽培難易度はそれほど高くありません。ひと昔前には雑草と同等の扱いをされていたほど繁殖力の高い丈夫な植物なので、環境が合えばぐんぐんと元気に育ちますよ。水やりや肥料などのポイントを押さえて、綺麗な花勢を長い期間楽しみましょう。
育て方①種まき
忘れな草は暑さが苦手なので、温暖な地域の場合は9月下旬ごろ、気温が20℃以下になったら種まきをします。ただし寒すぎても発芽に影響するので、涼しい地域の場合は3月上旬、暖かい季節に入ってから種をまく「春まき」を選択したほうがよいケースもあります。種まきの前日に一晩水につけておくと、芽が出やすくなりますよ。
育て方②水やり
湿り気のある土を好みますので、水やりはとても重要です。表面の土が乾いたなと思ったら、少し多めに水をやるようにしましょう。特に発芽するまでの時期や葉が少ない時期は、水切れが成長を阻害する可能性があります。庭植えの場合は、乾燥しやすい季節を除けば、基本的には自然に降る雨だけでも十分にまかなえます。
育て方③肥料
種まきの際、元肥として緩効性有機肥料を混ぜこんでおきます。市販されている草花用の培養土でも構いません。苗が育ってきたら、リン酸が多めの肥料を追肥として与えるとよいでしょう。窒素分の多い肥料はつぼみがつきにくくなる可能性があるため、肥料の選択には注意してくださいね。
育て方④剪定
咲きはじめはまとまっていますが、草丈が伸びると形が乱れます。花を長く楽しむために、切り戻し剪定を行うとよいでしょう。主茎を残して、開花が終わった茎を根元近くまで切り落とします。剪定によって形が整う以外にも風通しがよくなるといったメリットもあり、害虫の防止にも効果があります。
育て方⑤栽培環境
日当たり・風当たりのよい場所を好みます。開花が始まってからは明るい半日陰でも十分に育ちますが、花つきのよさを考えれば日当たりのよい場所で管理することがおすすめです。
育て方⑥害虫
病害虫には強い花ですが、アブラムシが発生することがあります。つぼみや花芽がつく春が、特に注意の必要な時期です。アブラムシに吸われた茎は白っぽく変色するので、異変を見つけるのは簡単でしょう。群生する虫なので、見つけたらすみやかに駆虫するようにしてくださいね。
育て方⑦寄せ植え
忘れな草は小ぶりで控えめな花なので、寄せ植えでもほかの花と合わせやすい花です。マーガレットやビオラなど、同じ季節に開花する草花を選ぶとよいでしょう。花かごを使うと素朴でかわいらしい印象の寄せ植えにできますよ。
まとめ
忘れな草の品種や花言葉、育て方についてご紹介しました。忘れな草は可憐で愛らしく、メッセージ性も強いので、贈りものとしてもとても人気があります。青にも紫にも見える透き通った色合いは、ほかの花にはない魅力です。切り花やアレンジメントのほか、食器のデザインやネイルアートなど、さまざまなシーンで親しまれているのも納得ですね。
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