ハナズオウ(花蘇芳)とは?花言葉や開花時期などの特徴をご紹介!

ハナズオウ(花蘇芳)とは?花言葉や開花時期などの特徴をご紹介!

春に開花するハナズオウ(花蘇芳)をご存知でしょうか。小さい可憐な花が付く樹木です。花が終わる初夏の頃にはかわいらしい葉が出てきて、花が終わっても見頃が楽しめる植物です。この記事では、ハナズオウ(花蘇芳)の花言葉や開花時期などの特徴について紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハナズオウ(花蘇芳)とは?
  2. 2.ハナズオウ(花蘇芳)の花言葉
  3. 3.ハナズオウ(花蘇芳)の特徴
  4. 4.ハナズオウの近縁の種類
  5. 5.まとめ

ハナズオウ(花蘇芳)とは?

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ハナズオウは2m~6mくらいの大きさになる樹木です。春に咲く植物で、赤紫の小さな花が枝に巻き付くように密集し、その明るさで人目を引きます。園芸品種では白い花の種類のシロバナハナズオウもあります。花の後に出てくるハート型の葉もかわいらしいです。

基本情報

名前 ハナズオウ(花蘇芳)・スオウバナ
学名 Cercis chinensis
科・属名 ジャケツイバラ科・ハナズオウ属
原産地 中国
開花時期 4月~5月
花の色 紫・ピンク・白
花言葉 高貴・喜び・裏切り

名前の由来

ハナズオウの名前が付いたのは「蘇芳色」に似ているためです。植物の蘇芳(スオウ)の木に含まれる赤い色素に、アルカリ性の水溶液で反応させると赤紫系統の染料ができ、布などを染められます。その赤紫色が花の色に似ていたからです。

貴族社会の色

蘇芳染めの技術は奈良時代に中国から伝来しました。上品な赤紫や黒めの紫、薄いものはピンクに染まるため、貴族社会で好まれています。日本画の絵の具や襲色目(かさねいろめ・女房装束に用いられた衣服の色)にも用いられました。

ハナズオウ(花蘇芳)の花言葉

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ハナズオウの花言葉には、ポジティブなものからネガティブなものまで多くの種類があります。代表的な花言葉を見ていきましょう。日本文化の背景から、ポジティブな花言葉のほうが合っていると感じるかもしれません。

花言葉①高貴

ハナズオウの色が貴族が好んだ色と似ているところから、「高貴」という花言葉が付けられました。貴族の余裕のある生活にたとえ、「豊かな生涯」というものもあります。可憐な花の後にかわいらしい形の葉が出てくることから、人の一生にたとえて付けられたという説もあります。

花言葉②喜び

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春の盛りを迎える4月に咲くことから「喜び」、植物が咲き、生物が冬眠から覚める時期で「目覚め」という花言葉も付けられています。原産地の中国でも、暖かい春に花開く縁起のよい植物とされています。

「喜び」にちなんで

春を迎える縁起のよさにちなんで、庭先のハナズオウを自宅に飾るのもおすすめです。同じ春の花のフリージアやスイートピーなどと合わせて花瓶に挿してもよいですね。玄関にも和室にもよく合い、新年度のスタートにふさわしいでしょう。

花言葉③裏切り

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ハナズオウには「裏切り」「不信仰」「反逆」などの不吉な花言葉も付いています。これらはハナズオウの仲間・セイヨウハナズオウの花言葉が日本に入ってきたものです。

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ハナズオウ(花蘇芳)の特徴

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