タアサイの育て方
タアサイの育て方①種まき
タアサイは種まきから始めます。時期は春と秋の2回ありますが、美味しく食べたいなら旬の冬に食べられるよう、秋に種まきをしましょう。家庭菜園でもプランターでも育てられます。種は1ヶ所に5~6粒ほど、15cm~25cmの間隔をあけてまいていきます。成長したら間引きします。タイミングは発芽後に3本立ち、本葉が2枚~3枚で2本立ち、本葉5枚~6枚で1本立ちです。
ボタニ子
タアサイの育て方②用土
家庭菜園でもプランターでも育てられますが、環境によって使用する用土が異なります。庭や畑で育てる場合は最初に石灰で耕してから、その後しばらくしてから堆肥などを入れ耕します。日当たりのいい場所で育てると美味しくなるので、できるだけそのような場所を選びましょう。
土の準備について
タアサイの種をまく前に土の準備を整えておくことが大切です。目安は種をまく2週間前、それまでに石灰や堆肥を混耕しておきましょう。さらに1週間前には肥料を混ぜて耕します。前もって済ませる土の準備は、春も秋も同じです。タアサイを育てると決めたら、土の準備も予定に入れスケジュールを立てましょう。
植え付けについて
タアサイは苗を入手して、苗を植え付け育てることもできます。農家の知り合いや家庭菜園でタアサイを育てている人から苗をもらえるなら、苗から育ててみるのもいいかもしれません。プランターで種から育て、本葉が5枚前後になったら庭や畑に植え付けるという方法もあります。ライフスタイルにあわせて都合のいい方法を選んでください。
タアサイの育て方③水やり・肥料
植え付けてからしばらくは、たっぷりの水を与えます。根だけでなく葉にも水をかけてあげましょう。土が乾いていたら水やりのタイミングです。肥料のタイミングは、間引きした後に追肥をして、3回目の間引き後からは2週間~3週間に1度のペースにします。肥料が多すぎると病害虫のリスクを高めることになりますので、適量を見極めてください。
ボタニ子
葉が黄色くなっていたら、肥料が足りないサインです。
タアサイの育て方④収穫時期と方法
収穫時期は、種まきの時期によっても変わります。秋は種をまいてから50日~60日後、春は種をまいてから40日~45日後に収穫時期を迎えます。直径が20cm以上になっていれば収穫できますが、新葉は真ん中から出るのが特徴です。収穫は外葉から行いましょう。長く置きすぎると葉が硬くなり美味しく食べられませんので、美味しい時期に収穫しましょう。
ボタニ子
収穫するときは、株を少し傾けハサミやナイフで切り取ります。
プランターでの育て方
庭や広い畑がなくても、プランターが置けるスペースがあればタアサイを育てることができます。プランターでも大きく育つので、横幅60cmくらいのものを用意してください。用土は培養土(野菜用)を使いますが、赤玉土7に腐葉土3でもOKです。この場合は石灰を混ぜておくといいでしょう。プランターで育てる場合も、基本的な手順は同じです。害虫も付きやすいので、防虫ネットを用意するのもおすすめです。
ボタニ子
プランター1つにつき、秋種は3株・春は4株を目安にしてください。
タアサイの病害虫
害虫
タアサイはアブラムシやコナガに注意が必要です。葉に隠れて見落としがちですが、葉に穴が空いていたら害虫の仕業と考えていいでしょう。特に春に種まきをする場合は、害虫が付きやすいので注意してください。秋も害虫のリスクはあるので、気を付けましょう。
病気
タアサイで注意したいのは、モザイク病です。モザイク病はアブラムシが原因で発症しますが、伝染性なので早めの対策が重要です。密集していると気づきにくくリスクが高まるので、株の間を広めにして風が通るようにします。モザイク病にかかったタアサイは、早めに取ってしまいましょう。アブラムシが原因なので、アブラムシを駆除すれば予防できます。
アブラムシ駆除の方法
タアサイを食べる目的で育てている場合は、駆除剤にも注意が必要です。この場合におすすめなのは、牛乳や石鹸水で窒息させる方法です。ただし吹きかけた後は水で洗い流しておきましょう。アブラムシが付く前に忌避剤として、木酢液を噴霧しておくのもおすすめです。唐辛子とニンニクを漬け込んだ米酢を薄めた物も効果があるので試してみてください。
虫除けスプレーのレシピ
米酢とニンニクと唐辛子で作る、手作りスプレーのレシピを紹介します。用意するのは、米酢500mL・ニンニク1片・唐辛子10本です。米酢にニンニクと唐辛子を漬け込み、1ヶ月~2ヶ月置きます。完成したら300倍に薄めて噴霧すれば、忌避剤として使えます。口にできる物で作るので、食べる目的で育てる野菜にも安心して使えます。
ボタニ子
虫除けスプレーと防虫ネットを併用するのもおすすめです!
ボタ爺
次は、タアサイの美味しい食べ方やレシピを紹介します。
間引いた苗も食べられますので、味噌汁やサラダに使ってみてくださいね!