セルバチコとは
セルバチコは「おしゃれな野菜」としても人気があり、いろいろな食べ方ができるハーブです。栄養素が豊富なため、美肌づくりや疲労回復の効果も期待できるといわれています。そんなセルバチコの基本の育て方や、おすすめの食べ方などをご紹介します。
セルバチコの基本情報
科名 | アブラナ科 |
属名 | エダウチナズナ属 |
別名 | ワイルドロケット、ワイルドルッコラ |
原産地 | 西アジア、ヨーロッパ |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 強い |
セルバチコの栄養素
セルバチコは栄養価の高い緑黄色野菜です。美肌づくりや疲労回復に効果的とされる栄養素や、骨や歯を健康に保つ栄養素など、人体に必要な成分が多く含まれています。セルバチコに含まれている主な栄養素は以下のとおりです。
- ビタミンC
- ビタミンK
- ビタミンE
- βカロチン
- 鉄
- リン
- マグネシウム
- ミネラル
セルバチコの特徴
セルバチコは、冬が近付くと地上部が枯れてしまいます。しかし多年草のため、地下部は生きていて、冬越しすると春に新しい芽を出すのが特徴です。そのため、1度植えれば長く収穫できます。また、かわいらしい花やつぼみも食べられます。そんなセルバチコの特徴は以下のとおりです。
セルバチコの花
セルバチコはかわいらしい黄色の花を咲かせます。この花は「エディブルフラワー」として食べることが可能です。料理にアクセントを加えたり、彩りを添えたりでき、人気があります。花だけでなく、つぼみも食べられます。
セルバチコの葉
セルバチコの葉は縦に長く、いくつもの切れ込みが入っているのが特徴です。また「ワイルドロケット」とも呼ばれているとおり、葉が縦にロケットのように伸びています。葉を潰すと、独特の強い香りがします。
セルバチコの名前の由来
セルバチコは「セルバチカ」や「ワイルドロケット」「ワイルドルッコラ」などと呼ばれています。「ワイルドロケット」は、セルバチコの葉が縦に立っている様子が、ロケットに似ていることから付けられた名前です。また、ルッコラよりも野性味のある味や香りがすることから「ワイルドルッコラ」とも呼ばれています。
セルバチコの花言葉
セルバチコには「私に振り向いて」「競争」という花言葉が付いています。セルバチコからは独特な強い香りがするのが特徴です。そんなセルバチコに「私に振り向いて」という花言葉はぴったりですね。
セルバチコの育て方
セルバチコは野菜やハーブと同じように、家庭菜園で気軽に育てられます。多年草のため冬越しする性質をもっており、自分で育てると毎年旬の時期に収穫が可能です。そんな魅力的なセルバチコの育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
セルバチコを育てるには日当たりのよい場所が適しています。地植えでも可能ですが、夏場に直射日光が強く当たると葉焼けしてしまうため注意が必要です。鉢植えにしておくと、簡単に場所を移動させられます。また、風通しのよい場所で育てると、病気や害虫被害を予防できます。
育て方②用土
セルバチコは湿度が高いと育ちにくいため、水はけのよい用土が適しています。市販のハーブ専用の用土を使用するか、赤玉土に腐葉土を混ぜ込みバーミキュライトを加えた用土で育てましょう。また、酸性の土ではうまく育たないため、地植えの場合は石灰を混ぜ込み中和しておくのがポイントです。
育て方③種まき
種まきは4月〜5月か、9月〜10月が適しています。種まきの時期をずらすと、ほぼ1年中セルバチコを収穫することが可能です。育てたい場所に直接種まきをするか、育苗ポットで芽が出るまで成長させてから、地面や植木鉢に植え替えます。
育て方④水やり
セルバチコは湿度が高い環境が苦手です。地植えの場合は雨水のみで十分なため、あまり水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面をしっかりと観察して、乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。しかし、乾燥しすぎてしまうと水切れを起こし、枯れてしまう恐れもあるので適度な水やりが必要です。
育て方⑤肥料
「葉もの野菜」に分類されるため、収穫まで短いのが特徴です。そのため、ハーブ専用の用土や腐葉土の栄養だけで十分で、あまり肥料を与える必要はありません。鉢植えで育てている場合のみ、葉の成長が遅いようなら少量の液体肥料を与えてください。
ボタニ子
次のページでは、おすすめの食べ方や保存方法をご紹介します。