セルバチコとルッコラの違い
ハーブのなかでもセルバチコは、香ばしい風味が特徴の品種です。「ルッコラ」というハーブも広く親しまれていますが、ルッコラもセルバチコもごまによく似た香りや味が楽しめます。また、セルバチコは「ワイルドルッコラ」と呼ばれることもありますが、2つとも同じアブラナ科の植物です。そんなセルバチコとルッコラの違いを詳しくご紹介します。
セルバチコとルッコラの違い①花の色
同じハーブでもセルバチコをルッコラでは、色の違う花が咲きます。セルバチコは黄色の花を咲かせ、ルッコラは小ぶりな白色の花を咲かせるハーブです。どちらの花も食べられるため、料理に彩りを添えたいときにおすすめです。
セルバチコとルッコラの違い②葉の形
セルバチコの葉にはいくつも切れ込みが入っていて、ギザギザの形をしています。しかしルッコラの葉には深い切れ込みがなく、全体的に丸みを帯びた形をしているため、葉の形の違いで見分けることが可能です。
セルバチコとルッコラの違い③形態
セルバチコは多年草のため冬越しをします。しかしルッコラは一年草に分類されており、冬になると枯れてしまうのが特徴です。セルバチコは置き場所などをきちんと管理すれば、毎年収穫できるハーブです。
セルバチコとルッコラの違い④味
セルバチコとルッコラを比べると、セルバチコのほうが野生的な味わいを楽しめます。ごまの風味も刺激的で、ピザやパスタにのせてもしっかりとセルバチコの味がします。育てる環境や土壌によっても味は変化するのが特徴です。
セルバチコの病気と害虫
セルバチコは比較的、病気や害虫被害を受けにくいといわれていますが、油断は禁物です。病気や害虫被害を受けてしまうと、セルバチコが収穫できなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れもあります。セルバチコのかかりやすい病気や害虫被害は以下のとおりです。
うどんこ病
うどんこ病はカビが原因で発生する病気です。湿度の高い環境で育てていたり、梅雨でジメジメしていたりすると、うどんこ病にかかりやすくなります。風通しをよくするなどの対策をして、うどんこ病にかかってしまった葉は、早めに取り除いてください。
アブラムシ
セルバチコに肥料を与えすぎてしまうと、アブラムシが発生しやすくなるため注意が必要です。集団で発生し汁を吸われてしまうと、葉の部分が傷んで食べられなくなります。アブラムシは光り物が苦手で、園芸用のシルバーテープで予防できます。
青虫
セルバチコがまだ若芽のときには、青虫の被害を受けやすいといわれています。青虫に寄生されるとセルバチコの葉が食害されてしまい、葉が穴だらけになってしまいます。殺虫剤を散布するか、青虫を見つけたら箸で取り除くなどの対策をしましょう。
まとめ
セルバチコの特徴や育て方、おすすめの食べ方や保存方法などをご紹介しました。セルバチコは「ワイルドルッコラ」とも呼ばれていますが、ルッコラよりも育て方が簡単で、毎年収穫できるのも魅力的です。自分で育てたセルバチコをさまざまな料理に使用して、ぜひ素敵なごまの風味を楽しんでみてくださいね。