カナメモチとは
カナメモチは庭木として利用される赤い葉をつける樹木です。カナメモチは丈夫なため生垣として利用されており、その丈夫さから昔は扇の要として使われていたことが名前の由来とされています。
カナメモチの基本情報
科名/属名 | バラ科/カナメモチ属 |
和名 | カナメモチ(要黐) |
別名 | アカメモチ(赤芽黐)、ソバノキ |
学名 | Photinia glabra |
分類 | 中高木、常緑樹、多年草 |
樹高 | 3~10m |
カナメモチは常緑樹に分類され、原産地は日本、中国、東南アジアです。耐寒性が弱いため、日本では本州中部より西に分布しています。耐暑性はあり、丈夫なため比較的育てやすい樹木です。
レッドロビンはカナメモチの交雑種
カナメモチと同じように生垣に利用される赤い葉を持つ樹木にレッドロビンがあります。レッドロビンはカナメモチと葉の大きな品種であるオオカナメモチの交雑種です。レッドロビンの方がカナメモチと比べて葉の赤みが強いという違いがあります。
カナメモチの特徴
新葉時期 | 4~5月 |
開花時期 | 5~6月 |
結実時期 | 10~2月 |
カナメモチは春になるとみられる赤い葉が特徴です。4~5月になると出てくる新葉が赤い色をしています。また白い花が咲き、秋には赤い実をつけるように、年間を通して観賞を楽しめる点が生垣としても魅力的です。
春に白い花が咲く
カナメモチは雄雌同株で、5~6月頃に白い花を咲かせます。花言葉は「にぎやか」です。小さな白い花が集まって咲いており、ソバの花のように見えることから、カナメモチには「ソバノキ」という別名があります。
秋になると実をつける
カナメモチは秋から冬かけて5mmほどの赤い実をつけます。カナメモチの実は人間には食べられませんが、鳥たちには好まれ、冬には実を食べにやってくる鳥たちの姿も見れるでしょう。
ボタニ子
次のページでは、カナメモチの育て方を解説します。
出典:写真AC