カナメモチの管理のコツ
カナメモチは植える場所などの植え方と年に2回の剪定方法がポイントです。ここではカナメモチの植え方と剪定方法についてまとめました。
カナメモチの植え方
春 | 3月上旬~4月下旬 |
秋 | 9月中旬~10月中旬 |
植え付け・植え替えの時期は春と秋です。カナメモチをきれいな生垣にするために植え付けのポイントを押さえましょう。
日当たりのよい場所に植える
カナメモチの植え付け場所が大切です。カナメモチは日当たりが悪いと枝の成長が悪く葉も少なくなり、隙間の多い生垣になってしまいます。植え付ける場所は日当たりのよい場所を選びましょう。また生垣を作る時は、株間を50cmほどあけて植えます。
植穴に元肥を施す
植え付けは根鉢よりも2~3倍大きな穴を掘り、植穴には元肥を施します。元肥は緩効性の化成肥料か有機肥料です。腐葉土を一緒に施してもよいでしょう。植え付けは根を切らないようにし、根鉢は少し崩しながら植えます。植え付けたら用土と根がなじむように水やりし、支柱を立てて固定しましょう。
ボタ爺
支柱は植え付けから数年して根づいてから外すと安心です。
成木は植え付け前に根回しが必要になる
カナメモチを植えてから数年以上する成木は根が荒くなり、移植を嫌います。成木の植え付けには事前に根を切る「根回し」という処理が必要です。なるべく植え替えをしないように植え付ける場所は気をつけましょう。
ボタ爺
根回しとは、植え付け前に根を切って、切り口から細根を出すことで植え付けやすくする方法です。
植え付けのポイント
- 日当たりのよい場所を選ぶ
- 株間は50cmほどあける
- 植穴に元肥を施す
- 成木は植え付け前に根回しが必要になる
カナメモチの剪定
剪定時期 | 5~6月、9月 |
剪定頻度 | 年1~2回 |
カナメモチを生垣をきれいに保つのに、剪定が欠かせません。こまめに春と秋の年に1~2回は剪定しましょう。剪定すると春に新葉もつけやすいです。また剪定はただ表面を切るだけでは成長後にきれいな生垣を保てません。剪定する時のポイントを押さえましょう。
切り口に小枝や葉を残す
表面の伸びた枝を切るだけだと無造作に伸びてしまいます。剪定する時は小枝の生えている強くて太い枝を切り、切り口から見て葉っぱが見えるように剪定しましょう。また表面ではなく枝の中にハサミを入れて小枝のある位置で切ることで、再び伸びる枝の成長の早さが抑えられ、成長後も見栄えよくできます。
小枝や葉の生えてくる方向を考える
剪定する時は切り口に残した枝や葉がどのように生えてくるかを考えます。ただ切り口に残すように切るのではなく、残した枝の成長をイメージして切りましょう。枝だけでなく葉も同様に切り方により生えてくる方向が変わるので、葉の生えている向きを考えます。
ボタ爺
剪定では表面だけでなく、切った後の樹形をイメージして残す枝、切る枝を決めましょう。
高さを整える
カナメモチは成長が早く、樹高も10mにもなる樹木です。カナメモチの生垣は高くしすぎると下の葉が少なくなり、見栄えが悪くなります。また高すぎると上の部分を自分で剪定するのは大変です。生垣の用途の合わせて高さは1mから高くても3mほどにして、カナメモチが一定の高さを保つように剪定しましょう。
強い剪定はしない
カナメモチは強い剪定をすると葉が枯れてしまいます。年に2回ほど剪定時期にこまめに剪定し、強めの剪定はなるべく避けましょう。5月頃の剪定では春に伸びた枝を切り戻すようにし、9月頃の剪定で伸びた枝や枯れた枝などを切り、全体の形を整える程度にします。
よい剪定
- 切り口に枝か葉が残っている
- 残す枝と葉を決めて剪定している
- 成長した後のイメージを持って剪定する
- 年2回少しずつ剪定している
よくない剪定
- 表面の枝や葉だけを剪定している
- 切り口に枝や葉がなく、ぶつ切りになっている
- 剪定した後の枝の成長後をイメージしていない
- 剪定をこまめにせずに、強い剪定をしている
まとめ
カナメモチは一度植え付けると水やりも不要で育てやすいです。年2回の剪定や追肥をして適切に管理をすることで赤い葉を観賞できるでしょう。ぜひご自宅のお庭で育ててみてください。
出典:写真AC