プラムとすもも
すももはプラム?という疑問を持つ方もいるかもしれません。「すもも」は英名表記にすると「Japanese plum」となります。つまり「すもも」は「プラム(plum)」です。
すももの基本情報
日本名 | すもも、その他の呼ばれ方/プラム |
学名 | Prunus salicina |
分類 | バラ科/スモモ属、サクラ属 |
プラムの食べ頃の見分け方
プラムは収穫後、3~7日くらい置いたものが食べ頃とされています。お店で購入したものの収穫日を特定することは難しいので、硬さや見た目で判断します。
ブルームの状態で見分ける
ブルームとは果物の表面についている粉状の物質です。果物自身が分泌しているもので、空気中のさまざまな菌から守る働きや鮮度を保つ役割などがあります。収穫時にはプラムの皮にも、このブルームが付着しています。収穫するとブルームは少しずつ落ちてしまうため、ブルームの状態でも新鮮であるかどうかを見分けられます。新鮮なものは少し柔らかくなるまで常温保存してから食べたほうが、酸味が和らぎ食べやすくなります。
皮で見分ける
プラムを上から見て、軸の周囲の皮にリング状の細い割れ目がたくさんできていたら熟している証拠です。また、表皮にしわができている状態も追熟している目安となりますので、酸っぱさが苦手な方は熟したものを食べるのがおすすめです。
プラムの皮剥きと種の取り方
プラムは皮の部分の酸味が強いため、酸味が苦手な方はむいて食べるとよいですが、皮の部分にはポリフェノールや食物繊維など体によいものがたくさん含まれています。できれば皮ごと食べるのが栄養的にはおすすめです。皮をむいて食べる方法は以下のとおりです。
切り分けてから皮をむく
- プラムの中央に包丁を入れ、種の周囲を一周するような形で切り込みを入れる。
- 切れ込みを中心にして両手でひねる。
- 種つきと種が外れた状態のものと半分に分かれるので、種を取り除く。
- 食べやすい大きさのくし形に切り分けてから皮をむく。
湯むきする
- プラムの上下(縦方向に1か所でもOK)に小さな切り込みを入れる。
- 熱湯に10秒くらいつけたあと、冷水にさらす。
- 手で皮をむく。
プラムの食べ方
もぎたてのプラムはかたくて酸味が強いため、常温で数日保管しておくと追熟し甘みも増します。酸味のある果物を好む方は新鮮なものをそのまま食べてもよいですが、一般的には酸味を抜いてから食べるケースが多い果物です。プラムの場合は皮の部分に強い酸味を感じるため、皮むきしたものを食べると多少は酸味が和らぎます。
プラムの食べ方(料理)
おすすめのプラム料理には、ジャムやコンポート、ゼリー、シャーベットなどがあります。ケーキに入れてもおいしく食べられますし、ピューレにするとさまざまなものに利用できます。プラムがたくさんあったときに作り置きしておくのもよいでしょう。プラムを加熱料理に使う際には、皮ごと煮込んでも途中で自然に皮がむけてくるので、皮むきしないままでも大丈夫です。
プラムの食べ方①ジャム
簡単な作り方
- 水洗いしたプラム700gは軸を取り除いておく。
- プラムを半分に割り、種を取り除く。
- 鍋に砂糖450gとプラム、レモン汁30mlを入れて火にかける。
- 煮立ったら弱火で煮詰める。
- 時々ヘラでかき混ぜ、アクも取り除く。
- とろみが出てきたら火を止める。
- プラムは中央に包丁を入れてから種の周囲を1周するように切り込みを入れます。両手でひねると半分にできます。
プラムの食べ方②コンポート
簡単な作り方(1~2人分)
- 水洗いしたプラム150gには皮に切込みをいれておく。
- 鍋に、水150mlとグラニュー糖25gを入れて火にかける。
- 沸騰したらプラムを入れる。
- 焦がさないよう注意しながら弱火で2分くらい煮る。
- プラムの皮がはがれてきたらとりのぞく。
- 粗熱をとりのぞいたものを冷蔵庫で冷やす。
- 砂糖の量はお好みで加減してください。
まとめ
酸味が強い収穫したばかりのプラムは、数日間の常温保存で酸味が抜けて甘くおいしくなります。食べ頃の見分け方を知っていれば、おいしく食べられます。皮むきは湯むきなどで簡単にできますが、プラムは酸味のある皮にポリフェノールや食物繊維などが含まれていますので、まるごと食べることで、より健康効果が高まります。プラムがたくさんあるときには料理に使うのもおすすめです。