はじめに
夏咲きのブルー系サルビア「サルビア・ガラニチカ」は、日本ではメドーセージと呼ばれています。夏の花壇でおなじみの赤いサルビアなど、サルビアやセージの仲間はとても種類が豊富です。観賞用の園芸種とハーブの薬用セージとの違いや利用法とあわせて、育て方や増やし方をわかりやすく解説します。
メドーセージはサルビア・ガラニチカの販売名
品種名サルビア・ガラニチカは国内ではメドーセージとして流通しています。きれいな青紫の花を咲かせるシソ科の多年草です。宿根サルビアとも呼ばれ、風に揺れる涼しげな花穂がバラやほかの草花とも相性がよく、ガーデニングで人気があります。サルビアの語源はラテン語の「治癒」や「救い」に由来するといわれています。
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の基本情報
科名/属名 | シソ科/アキギリ属(サルビア属) |
原産地 | 中南米、地中海など |
分類 | 多年草 |
開花時期 | 5月〜11月 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
花言葉
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の花言葉
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の花言葉は、豊富にあります。花言葉は「燃ゆる思い」「知恵」「尊重」です。「家庭愛」「普遍愛」という花言葉もあり、前向きでやさしげな印象があるといえるでしょう。
セージとサルビアの違いとは
セージとサルビアは、どちらも同じシソ科の植物です。サルビアは花で、セージはハーブをイメージする方が多いようですが、薬用セージはごく一部の品種に限られています。観賞用として多くの種類があるセージとサルビアの違いについて、次の項目で詳しく見ていきましょう。
セージとサルビアの品種をご紹介
夏のお庭やベランダをさわやかな雰囲気に仕上げる、セージとサルビアの種類をご紹介します。大まかな分類に分けて、代表的な品種とそれぞれの特徴や利用法などを見ていきましょう。ガーデニングや寄せ植え作りの参考にしてくださいね。
花を楽しむ観賞用の宿根サルビア
上の画像は、秋咲きのサルビア・レウカンサです。メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)もこのタイプで、長い花穂に紫系の小花をたくさんつけるのが特徴です。植えっぱなしにできる宿根性の多年草ですが、種類が多くあり耐寒性は品種ごとに異なります。花が長く楽しめ、庭植えするとボリューム感がでます。
花壇でおなじみの観賞用一年草サルビア
暑さに強く、夏から秋にかけての花壇や寄せ植えを楽しむのにおすすめなのが、赤サルビアやブルーサルビアと呼ばれる品種です。多年草ですが冬越しができないため、一年草扱いされます。花色は白系・オレンジ系・赤・黒・ブルー系もあり、草丈は20〜90cmです。肥料を継続して与えると、花上がりがよくなります。
ハーブとして使える薬用セージ
上の画像はクラリセージで、ほかにコモンセージ(斑入りやカラーリーフは除く)やスパニッシュセージにも薬草としての利用法があります。セージは独特のさわやかな香りがあり、収穫し乾燥させた葉はスパイスやハーブティーとして、無農薬で育てれば花びらを収穫してエディブルフラワーとしても活用可能です。ホワイトセージは種まきでも育てられます。
薬用セージの効能と利用法について
薬用セージには、以下の効果が期待されています。利用方法もさまざまです。
- 抗菌作用での、カゼや感染症の予防
- 口内炎や歯肉炎、喉の炎症や水虫のケア
- 生理や更年期による症状を和らげる
- 胃腸の調子を整える
- 漢方では、神経系の薬として
花を楽しむ鑑賞用セージ
上の画像のチェリーセージだけでなくパイナップルセージなど、ほのかな甘い香りが人気の観賞用セージにも多くの種類があります。葉の香りを楽しめますが、薬用には向きません。ヨーロッパで流通する本来のメードーセージも、このタイプです。
ボタニ子
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の詳しい育て方は次のページへ!
出典 写真AC