ヤナギラン(柳蘭)とは?基本の育て方やおすすめの群生地をご紹介!

ヤナギラン(柳蘭)とは?基本の育て方やおすすめの群生地をご紹介!

ヤナギランは淡いピンク色の花が美しい、夏の高原の風物詩ともいえる花です。国内に群生地が数多く存在し、花の時期にはカメラを持ったたくさん観光客が、その姿を見ようと訪れます。今回はそんなヤナギランの育て方や、基本の育て方について解説します。

記事の目次

  1. 1.ヤナギラン(柳蘭)とは
  2. 2.ヤナギランの育て方
  3. 3.ヤナギランの群生地
  4. 4.まとめ

ヤナギラン(柳蘭)とは

ヤナギラン(柳蘭)は日本の中部以北~北海道、北半球を中心に分布する、アカバナ科の多年草です。淡いピンク色や白色の花が大群落を作る光景は、夏の高原の風物詩として親しまれています。ほっそりとした葉が柳に、花のようすがランに似ていることが名前の由来です。

名前 ヤナギラン(柳蘭)
園芸分類・形態 山野草・多年草
原産地 日本(中部以北、北海道)、北半球
開花の時期 7月~8月
花の色 ピンク、赤、白など
暑さ / 寒さ やや弱い / 普通
特徴 落葉性

花のようす

茎は淡い緑色、もしくは紫がかったピンク色のような色をしています。枝分かれはほとんどせず、まっすぐ天に向かって伸びることが特徴です。ほっそりとした葉は互生して、ランに似たかわいらしい花を茎の下から順番に咲かせてゆきます。花後の種子は綿毛がついていて、風に乗って遠くまで飛ぶようすも風流です。

「Fire weed」の異名も

ヤナギランは「Fire weed(火の雑草)」という別名でも呼ばれています。これはヤナギランが北米などで、山火事の跡に大群落を作ることがあるためです。日本でも山火事の跡地や森林の伐採跡、林道に沿った湿った草地などを群生地としていることが多いという特徴があります。

花と葉はハーブティーにも

ヤナギランは観賞用のほか、お茶として飲むことでも知られる植物です。花と葉を乾燥させたものをハーブティーとして用い、ロシアでは「イワンチャイ」と呼ばれています。子どもが飲んでも安心なこのハーブティーの効能は抗酸化作用や病気に負けない体を作るとされており、解熱効果など。ガンのリスクを減らすという説もあります。

茎や根も調理に使用可能

ハーブティーのほか、若い茎は料理にも使えます。アスパラガスに似た食感で、サラダや野菜炒めにして食べます。また、根は粉末状にしてパン生地やポリッジに混ぜることもあります。食物繊維やビタミンC、ビタミンAなどが豊富に含まれている成分です。

ヤナギランの育て方

ヤナギランは夏場に冷涼な地域で自生する植物なので、栽培の際に特に注意するべきは日当たりや温度管理です。上手に花を咲かせられたなら、夏の花壇の癒しになってくれますよ。くわしい育て方とそのポイントについて、順番に見ていきましょう。

育て方①栽培環境

地植え、鉢植えのどちらにも対応します。日光が好きですが、夏場に暑くなりすぎる都会での栽培には不向きです。春と秋の成長期にはたっぷりと日に当て、梅雨に入るころからは日差しを抑えて葉焼けするのを防ぎましょう。冬場は根元にわらを敷いたり、霜除けをしたりして防寒してください。

育て方②水やり・肥料

年間を通して、水やりは1日1回で問題ありません。タイミングは季節によって変え、夏は夕方以降、それ以外の季節は朝に水やりをしましょう。肥料は芽が出てから暑くなりはじめる7月ごろまでと、9月末~休眠までの間に液体肥料を施します。月2回ほどの頻度が適正でしょう。置き肥をするのも効果的です。

育て方③用土(鉢植え)

根が四方に伸びるので、深鉢を使うのがおすすめです。通気性と水はけのよさの面から、釉(うわぐすり)のかかっている鉢はあまり向いていません。山野草用と高山植物用の中間のような土質が適しています。それらの市販用土を購入して混ぜてもよいですし、鹿沼土と日光砂、赤玉土などを配合してもよく育ちます。

育て方④植え付け・植え替え

植え付け、植え替えのいずれも、春の芽吹きのころに実施することが適しています。よく育った地下茎を傷つけないように土をほぐして、ひげ根を整理したあと植え付けましょう。植え替えのタイミングは2年に1回が一般的ですが、培養土が傷むようなら1年ごとに植え替えを行っても構いません。

育て方⑤増やし方(挿し木)

ヤナギランの一般的な増やし方は挿し木によるものです。適当な長さに切り取った枝を挿し枝として使いましょう。挿し枝から根がしっかりと出て根付くまでは、特に丁寧に管理します。

育て方⑥増やし方(実生)

実生による増やし方も簡単です。使用する種はしっかりと綿毛が開いていて、先端にちゃんと茶色の種がついているものを使いましょう。まれに綿毛のみで、種がついていないものがあります。毛は取って植えるのがセオリーですが、5mm程度の覆土をすればついたままでも構いません。

実生(みしょう)とは、種から発芽させて、新しい苗を得ることです。

育て方⑦病気

開花の時期に軟腐病、梅雨どきにうどんこ病が発生することがあります。細菌やカビが原因で、どちらも高温多湿の環境で悪化しやすいのが特徴です。水はけと通気性のよい環境に整理し、地植えの場合はこまめな植え替えを行って土をリフレッシュさせましょう。

育て方⑧害虫

花芽がつくころから、害虫の発生が増えますので注意しましょう。カメムシやオトシブミ、ナメクジによる花芽の食害、アブラムシやハダニによる吸汁が起こりやすい虫害です。風通しのよい環境を維持することで防げます。大量発生すると手に負えなくなってしまうので、見つけたらすぐに駆除しましょう。

ボタニ子

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次ページからは全国各地にあるヤナギランの群生地を紹介します!

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ヤナギランの群生地

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