特徴④果実酒ができる
アズキナシの果実は、果実酒にできます。アズキナシで作る果実酒は、ほんのりとした甘味を持ち、きれいな琥珀色をしています。果実そのものも食用は可能ですが、小さくて食べられる果肉が少ないです。また、生で食べると酸味や苦味が強いといわれています。果実酒にして楽しむほうがよいでしょう。
特徴⑤成長すると花が目立たなくなる
アズキナシは葉の上に花をつける特徴があります。このため、木が成長すると花が目立たなくなってしまいます。なぜなら木が大きくなると、観賞するときはどうしても下から木を見上げる格好になるため、花が葉に隠れてしまうからです。
アズキナシの種類・品種
アズキナシのおもな品種は下記の2品種です。
オクシモアズキナシ
北海道および本州の日光、赤城山などに分布しているアズキナシの品種です。葉の裏面に白い軟毛が密生しているため、葉裏が真っ白に見えるという特徴があります。
フギレアズキナシ
本州の東北、関東、中部地方および対馬に分布しているアズキナシの品種です。葉に浅い切れ込みが入り、基部が心形になっているという特徴があります。
ウラジロノキはアズキナシと同属の品種ですが、端正な樹形で知られるアズキナシと違って、樹形が崩れやすいという特徴もあります。
アズキナシの種類・品種まとめ
- オクシモアズキナシ:北海道、日光、赤城山に分布している品種。葉の裏面に白い軟毛が密生しているという特徴を持つ
- フギレアズキナシ:本州東北・関東・中部地方および対馬に分布している品種。葉に浅い切れ込みがあり、基部が心形という特徴を持つ
- ウラジロノキ:アズキナシの類似種で同属の品種。葉裏や花序、ガクの部分に白い綿毛が密生している。アズキナシと違って樹形が崩れやすいというのも大きな特徴である
アズキナシの花言葉
アズキナシの花言葉は「平和」です。たくさんの小さな花が集まって咲く清楚で美しい花姿と、端正な樹形で、高さがあっても柔和な雰囲気をたもっていることから、このように穏やかな意味の花言葉が生まれたのでしょう。種類別・色別の花言葉はありません。
穏やかな雰囲気が漂うアズキナシの花言葉にぴったりですね!
アズキナシの花言葉まとめ
- アズキナシ全般の花言葉:「平和」
- 種類別・色別の花言葉はなし
アズキナシの育て方
ここからは、アズキナシの育て方について紹介します。山間部というやや厳しい環境で自生するアズキナシは、頑丈で適応力の高い植物です。耐暑性も耐寒性も高いため、夏越し・冬越しの心配もいりません。よほどのことがない限り、枯れる心配はないでしょう。しかし、育て方のポイントをしっかり押さえれば、より健やかに美しく育てることが可能です。愛情をしっかり込めて、適切な管理をしましょう。
育て方のポイント①栽培環境
日当たり
適応力が高く、ほとんどの環境に対応できるアズキナシですが、やはり好ましい環境はあります。日陰でも一応は育ちますが、日当たりと水はけのよい場所がアズキナシの理想の環境です。ただし乾燥に弱く、真夏の強い日差し、特に西日が株元に当たることを苦手としています。庭に植え付ける際は、株元に西日が当たらない日なた、もしくは半日陰の場所を選びましょう。
アズキナシは大きく成長する品種なので、鉢植えには向いていません。庭木として栽培するのがおすすめです。
花や果実の美しさから、盆栽としても用途があるんだけど、高木種のアズキナシをコンパクトに育てるのは初心者には厳しいからね。
土・用土
アズキナシは頑丈な植物なので、土の性質にもあまり左右されませんが、できれば水はけがよくて肥沃な土壌が理想的です。植え付ける際は、植穴を掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜておきましょう。木の成長がよくなりますよ。
ボタ爺
次のページでも育て方を見ていくぞい!
この2品種のほかにも、類似種として「ウラジロノキ」という品種が紹介されることがあるよ。葉裏や花序、ガクの部分に白い綿毛が密生する特徴を持っているんだ。