バイカオウレンの育て方
バイカオウレンは乾燥に気をつければ鉢植えでも地植えでも元気に育つ山野草です。病害虫も特になく、剪定も必要ないので管理は難しくありません。剪定の代わりに古い葉をこまめに取り除く程度で大丈夫です。そんなバイカオウレンの育て方をご紹介します。
育て方①植え付け
バイカオウレンの植え付け時期は5~6月か10月です。土は水はけのよいものを使いましょう。鉢には鉢底ネットと鉢底用小石を入れ、地植えは同じ土に腐葉土を混ぜて植え付けてください。鉢は浅めのものがおすすめです。地植えの場所は落葉樹の下などで夏の直射日光はあたらず、他の季節には日があたるような場所を選びましょう。
育て方②置き場所
バイカオウレンの置き場所で適しているのは明るい日陰です。真夏は直射日光を避けた風通しのよい場所がおすすめです。春と秋は午前中に日があたり、あとは日陰になるような場所がよいでしょう。乾燥した空気は苦手なので風のあたり過ぎはよくありません。マンションなどの高い階層で育てる場合は気をつけてください。
育て方③水やり
バイカオウレンは乾燥を嫌うので、鉢植え、地植え共に表土が乾き始めたら水やりしましょう。鉢植えの場合、鉢底から水が出るくらいたっぷり与えるのがおすすめですが、水の入った器に鉢底をつける底面給水でもよいでしょう。盆栽などで浅めの鉢に植え付けた場合は特に乾燥しやすくなるので注意してください。
育て方④肥料
バイカオウレンの肥料は花後から4月までに2回、3号鉢でひとつまみ程度の三要素等量配合の緩効性肥料を置き肥で与えます。5月~7月にはリン酸とカリウム多めの液体肥料を3000倍に薄めたものを与えます。夏場は肥料は与えないでください。地植えの場合は同じものを同じやり方で施すか、緩効性肥料だけで大丈夫です。
育て方⑤植え替え
バイカオウレンは、鉢植えの場合も地植えの場合も、植え替えが必要になります。鉢植えの場合は2年~3年に1度、地植えの場合も根が絡まるのを防ぐ意味で、4年に1度程度は植え替えましょう。手順は同じなのでまとめてご紹介します。植え替えの時期は花後すぐの4月~5月頃がよいでしょう。植え替えた直後は防寒対策をしてください。
植え替えの手順
- 株を土から取り出します。
- 古い用土を落として、傷んだり枯れたりしている根を取り除きます。
- 株分けを一緒にするときはここで株分けをします。
- 新しい用土に植え付けます。
育て方⑥冬越し
バイカオウレンは寒さには強いのですが冬の乾燥と北風は苦手です。また、霜に当たると葉が傷んでしまうので霜に当たらないようにしてください。冬に管理する場所は軒下やベランダがおすすめです。それでも北風にあたりそうな場合は農業用の保護シートなどで覆い、風があたらないようにしてください。
次のページでは、バイカオウレンの増やし方について解説します。
出典:写真AC