カンアオイ属とは?品種・分布や開花時期などの特徴を詳しくご紹介!

カンアオイ属とは?品種・分布や開花時期などの特徴を詳しくご紹介!

カンアオイ属に分類される植物には、どんな品種があるのでしょうか。カンアオイ属は日本中に分布し、有名な葵の御紋の葵もその一種です。この記事では、カンアオイ属の特徴をはじめ、開花時期、名前の由来などについて解説します。カンアオイの花言葉もチェックしましょう。

記事の目次

  1. 1.カンアオイ属とは
  2. 2.カンアオイ属の品種の分類
  3. 3.カンアオイ属の姿の特徴
  4. 4.カンアオイ属の主な品種
  5. 5.カンアオイ属の開花時期
  6. 6.花言葉は「秘められた恋」
  7. 7.まとめ

カンアオイ属とは

カンアオイ属は、ウマノスズクサ科のカンアオイの仲間を取りまとめた属の名称で、100品種を超えています。一般的に「カンアオイ」と呼ばれる植物は、属全般であったり、特定の品種を指したりするため、少々ややこしいところがあります。属全体の共通の特徴は、地表近くに生育することです。葉の形状はハート型や三角形で、花は地表に接地するか地中に埋もれ、葉陰に咲きます。

カンアオイ属の基本データ

Photo by BioDivLibrary

名称 カンアオイ属
学名 Asarum
分類 コショウ目/ウマノスズクサ科
形態 常緑性または落葉性の多年草
分布 アジア、ヨーロッパ、北米
生育環境 半日陰または日陰
草丈 非常に低い
花期 秋~冬または初夏
耐寒性 強い
耐暑性 普通

カンアオイ属の分布

Photo byClker-Free-Vector-Images

カンアオイ属は日本を含むアジア地域、ヨーロッパ、北アメリカなどに100種類以上が分布しています。日本には、そのうちの60種類近くが固有種として分布しているため、カンアオイ属の宝庫といえるのではないでしょうか。品種によって地域は異なりますが、国内全域に分布しています。

カンアオイという名前の由来

カンアオイ属は、総称としてアオイ(葵)と呼ばれることもあります。常緑性と落葉性の品種がありますが、カンアオイ(寒葵)の名は、寒い時期でも深緑の葉を付けている品種の特徴に由来しています。

アオイ科の植物とは別の種類

アオイ科のタチアオイ
Photo bypixel2013

<参考>アオイ科のタチアオイ
 

アオイ科に属する樹高の高いタチアオイなども、総称で「アオイ」と呼ばれます。しかし、こちらは科が異なる種類の植物です。混同しないように気をつけましょう。

カンアオイ属の品種の分類

カンアオイ属について説明するにあたり、まずは分類について触れておく必要があります。一般的な分類法では下の表のように、カンアオイ属の下にフタバアオイ亜属とカンアオイ亜属が設けられ、その下に3つの節がある形です。

カンアオイ属
Asarum
フタバアオイ亜属 フタバアオイ節
 
カンアオイ亜属 ウスバサイシン節
カンアオイ節

別の分類方法

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しかし、カンアオイの品種は別の方法で分類されていることもあります。少しややこしくなりますが下の分類方法では、カンアオイ属(学名:Asarum)はフタバアオイ属となり、同一の学名をもった種類が、別の属名で表されます。そして、別のカンアオイ属(Heterotropa、Hexastylis、Geotaenium)が設けられています。

カンアオイ属(Heterotropa
カンアオイ属(Hexastylis
カンアオイ属(Geotaenium
フタバアオイ属(Asarum
ウスバサイシン属(Asiasarum

分類と呼び方は複雑

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今回は前者の一般的分類に沿ってカンアオイ属を解説します。日常の中では多くの品種の植物を同様に「カンアオイ」と呼んだり、「カンアオイ」イコール「フタバアオイ」として扱ったりしているので複雑ですね。カンアオイ属の植物の名前や学名に疑問を持ったときは、分類方法が1つではないことを思い出してみてください。

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カンアオイ属の姿の特徴

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