イワカガミとは?花言葉や花期などの特徴や他の品種との違いを紹介!

イワカガミとは?花言葉や花期などの特徴や他の品種との違いを紹介!

イワカガミは亜高山~高山の岩場や草地に生息する日本固有の植物です。初夏にピンクや白色の花の群落を作り、登山者の目を楽しませてくれます。本記事はそんなイワカガミについて、特徴や似ている品種、似ている品種との違いなどについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イワカガミとは
  2. 2.イワカガミの特徴
  3. 3.イワカガミに似ている植物・近縁種
  4. 4.まとめ

イワカガミに似ている植物・近縁種

オオイワカガミ

イワカガミの変種です。北海道から東北地方、中部地方の日本海側に分布しています。高地の岩場ではなく低山の森林地帯に多く生息しています。イワカガミとの違いは低地に生息することと葉の大きさです。葉は直径が8cm~12cm程度でイワカガミの葉の倍ほどの大きさです。

コイワカガミ

オオイワカガミと同様イワカガミの変種です。中部地方の高地と奈良県の大峰山で分布が確認されています。イワカガミとの違いは、葉の大きさが直径1cm~4cmほどで小さく、葉のギザギザが目立たないことです。花はイワカガミが下を向くのに対し、横を向くものが多いです。亜高地~高地とイワカガミよりも高い標高に生息しています。

オオイワカガミ、コイワカガミはイワカガミが生息する地域の環境に合わせて変異をした品種です。そのため、それぞれの特徴の中間の特徴を持つ個体もあり、厳密に分類するのは難しいとされています。

イワウメ

イワカガミと同じイワウメ科に属する高山植物です。日本では北海道から本州中部に分布しています。高山の岩場に生息し、開花期は6月~8月で、梅の花の形に似た白色の花を咲かせます。樹高は3cmほどにしか育ちません。しかし、分類上は常緑低木で樹木として扱われています。

イワウチワ

イワカガミ、イワウメ同様イワウメ科に属しています。本州の中国地方から北に分布する日本の固有種です。里山~亜高山の明るい森林に生息し、高山植物ではありません。草丈は10cmほどで、開花期は4月~5月、ピンク色で5つに分かれた花弁の花を咲かせます。イワウチワという名前は葉の形状がうちわに似ていることに由来しています。

イワカガミダマシ

イワカガミダマシは形状がイワカガミによく似ていますが、サクラソウ科に属していてイワカガミとは全くの別物です。草丈は5cm~15cm、紫色・赤紫色(まれに白)の花を咲かせます。ヨーロッパのアルプスに分布している品種で、日本では自生していません。輸入・栽培されたものが観賞用として流通しており、人気があります。

イワカガミダマシは学名「Soldanella alpina」といいます。イワカガミの学名「Schizocodon soldanelloides」のsoldanelloidesは、soldanella(イワカガミダマシ属)+oides(~に似た)という意味です。和名とは逆にイワカガミがイワカガミダマシに似ている、という表現です。

まとめ

Photo by akira.takiguchi

イワカガミについて特徴や似ている品種との違いについてご紹介しました。イワカガミは高地に生息し、初夏に可憐な花を咲かせ登山者の目を楽しませてくれる植物です。ピンク色の群落はとても目を引きます。登山や高原に出掛けた際、ぜひその姿を探してみてください。オオイワカガミ、コイワカガミとの違いを確かめてみるのも楽しいかもしれませんね。

gotsumi
ライター

gotsumi

山生まれの山育ち、植物大好きの主婦です。故郷よりちょっと都会に嫁ぎ、プランター菜園に奮闘中。

関連記事

Article Ranking