イワカガミの植え替え方法
鉢植えのイワカガミは1~2年に1回を目安に植え替えを行います。3~5月または花後すぐの植え替えが適期とされています。根が傷みやすい夏期の植え替えは避けましょう。地植えの場合は、株が大きくなり株分けする際にあわせて植え替えを行うのが一般的です。
植え替えの手順
- 根を傷つけないようにしながら古い土を軽く落とす
- 鉢底にゴロ土を敷き、新しい用土を使用する
- 植え付ける際は、根と根の間にも土が入るよう根を広げて植え付ける
- 芽が土の中に入らないように植え替える
- たっぷりと水やりをし、1~2週間日陰で管理する
- 根が落ち着いたら、日当たりのよい場所で育てる
ボタニ子
イワカガミの増やし方
一般的に株分けで増やします。イワカガミは、花後そのままにしていると実ができます。種が熟すと実が裂けて周囲に飛び散り繁殖します。種からも増やすことは可能ですが、山野草の扱いに慣れていないと難しいです。
株分けでの増やし方
順調に成長した株は根茎の先に新たに株ができます。株分けは植え付けや植え替え同様、3~5月頃が適期です。消毒済みの剪定バサミやナイフを利用して根茎を切り分けて植え付けます。
種からの増やし方
花後につけた実が熟してきたら種を採取します。イワカガミは種の採取後は乾燥させず、採取直後に撒く「採り撒き方法」で発芽しやすいといわれています。湿らせたミズゴケ床、または種まき用の専用用土に撒きます。うまく発芽し本葉が出てきたら鉢に植え替えましょう。
苗や株分けの植え替えは春先が適していますが、種から増やす場合には種が採取できる秋が適期です
ボタ爺
株分けで増やすより難易度は高くなるが、種が採取できたら挑戦してみるのもおすすめじゃよ!
イワカガミは葉も魅力的な植物
栽培難易度が高く、開花時期になっても花を見ることができない場合も多いイワカガミ。ピンク色のかわいらしい花が人気ですが、もし花が咲かなかったとしても別な楽しみ方があります。イワカガミの特徴的な光沢のある葉は、日に当たることで秋以降の休眠期には紅葉します。生育期には緑色のつややかな葉、そして晩秋から冬には赤紫に染まるつややかな葉の二通りが楽しめますよ。
まとめ
日本各地の高山の岩場を、ピンク色の花とツヤのある葉で飾ってくれるイワカガミは、とても人気がある山野草です。栽培の難易度は高めですが、たとえ花が咲かなくてもツヤツヤの葉と紅葉が楽しめます。盆栽仕立てにして、お部屋のインテリアにするのもおすすめですよ。
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植え替える際、新しい土に緩効性肥料を適量混ぜておきましょう!