ミミナグサ(耳菜草)とは?
ミミナグサという植物をご存知でしょうか。日本全国に自生するナデシコ科ミミナグサ属の植物で、可憐で繊細な白い小さな花を咲かせます。山地や道端などさまざまな場所で生えている姿を目にすることができるほど、非常に育てやすい植物です。ミミナグサとはどのような植物なのかについてご紹介します。
ミミナグサの基本情報
分類 | ナデシコ科 ミミナグサ属 |
学名 | Cerastium holosteoides |
原産地 | 日本、中国、朝鮮、インド |
草丈 | 15~30cm |
生態 | 多年草 |
ミミナグサは日本全国に自生する植物で、育てやすく、道端や公園、畑などに咲いているのがよく見られています。繊細な印象の花とは異なり、ロックガーデンなどで育てられるほど生命力が強いです。帰化種のオランダミミナグサや同じナデシコ科の仲間であるハコベなど、よく似た種類が日本全国に自生しているため注意して見分ける必要があります。
名前の由来
ミミナグサの名前の由来は葉の形からきています。ミミナグサの葉は1~4cm程度のやや細長い楕円形で、この形がネズミの耳のように見えることから「耳菜草(ミミナグサ)」と名付けられました。
ミミナグサの花言葉
ミミナグサの花言葉には「無邪気」「可憐」「純真」などがあります。野草として見られることの多いミミナグサですが、1月25日の誕生花にもなっています。天真爛漫でかわいらしい女性を連想させる素敵な花言葉がついているため、プレゼントにおすすめです。また、小さいお子さんがいる家庭へのプレゼントにも向いています。
ミミナグサの特徴
ミミナグサは、華奢な茎・葉と小さな白い花が可憐な雰囲気を醸し出しているのが特徴です。同じナデシコ科の仲間はよく似た姿形をしているものもありますが、ミミナグサならではの特徴もいくつかあります。ここでは、ミミナグサの茎や葉、花、果実、種子などの特徴について詳しく説明します。
茎・葉の特徴
ミミナグサの茎は、地面に対して細く垂直に伸び、色はやや赤みがかっているのが特徴です。また、地面付近にはありませんが、茎が伸びていくにつれて先端付近に細かい毛が生えるようになります。葉の形は、名前の由来にもなっているように、ネズミの耳に似たやや細長い楕円形です。葉の両面にも、茎と同じく細かい毛が生えています。
花の特徴・開花時期
茎の先端に小さな白い花をまばらに咲かせます。ミミナグサの花は5枚ある花びら全ての中央に小さな切れ込みが入っており、2つに裂けた特徴的な形です。4~6月頃に開花します。また、花びらとほぼ同じ長さの緑から紫色がかったガクが、花びらと花びらの間から覗いているのも、ミミナグサの特徴です。
果実・種子の特徴
花が散った後にできる果実は、先端に小さな突起があります。果実が成熟すると10カ所が浅く裂ける蒴果になり、これは約1cmの大きさです。果実の中には小さな種子がたくさん入っており、種子の大きさは約0.5mmです。
出典:写真AC