アツミゲシとポピーとの違い・見分け方
アツミゲシと同じケシ科の植物には、園芸種として人気があるポピーも含まれます。また毒性の高い成分を含むアツミゲシですが、かわいい花を咲かせるため、ポピーと間違ってしまうこともあります。そこでアツミゲシとポピーの違いと見分け方を紹介します。
違いと見分け方①毛の有無
アツミゲシの花は葉や茎に毛がありませんが、栽培が認められているケシ科の花にはケシ科特有の剛毛が生えているので、この違いが見分け方のポイントとなります。ちなみに栽培が認められているアイランドポピーは、葉や茎が硬い毛でおおわれています。
違いと見分け方②葉の生え方
葉の生え方に注目することも、アツミゲシとポピーを見分け方として有効です。アツミゲシの葉は茎から直接生えていますが、ケシ科に属するポピーは根茎に葉がつくため、花のまわりには葉があまり見られません。
違いと見分け方③花の色
アツミゲシとポピーは、花の色の違いに注目する見分け方もあります。アツミゲシはピンクの花を咲かせることが多いのが特徴なのですが、紫色の花も比較的よくみられます。これに対してポピーはビタミンカラーが多いため、紫色の花が咲いた場合はアツミゲシである可能性があります。
まとめ
「美しい花には毒がある」といわれるように、アツミゲシも有毒植物でありながら美しい花を咲かせます。ただしアツミゲシに含まれる有毒成分は麻薬の原料にもなるため、法律によって原則栽培が禁じられています。そのため不正栽培はもちろんですが、自生を発見した場合も警察・保健所への通報が必要です。