たんぽぽコーヒーとは?
原料はたんぽぽの根!
「たんぽぽコーヒー」とは、たんぽぽの根を焙煎して作る飲み物のことです。コーヒーと名はついていますが、原料にコーヒー豆は含まれません。「たんぽぽ茶」として販売されている商品もありますが、基本的にはどれもたんぽぽの根を原料としており、同じものです。
たんぽぽコーヒーの発祥
たんぽぽコーヒーの発祥地は、一説によるとポーランドといわれています。ポーランドでは当時、本物のコーヒーが高級品であったため、庶民でも楽しめるようにたんぽぽで代用する方法が確立されました。
たんぽぽコーヒーの作り方
- たんぽぽの根を収穫・洗浄する
- 根を細かく切り分ける
- 切り分けた根を乾燥させる
- 乾燥した根をさらに細かく切り分け、焙煎する
- 細かく粉砕する
- 再び焙煎して完成
ボタニ子
見慣れたたんぽぽが飲み物になると想像すると、なんだか不思議ですよね。
たんぽぽコーヒーの特徴
特徴①味がコーヒーに似ている
たんぽぽコーヒーの味は、本物のコーヒーの味わいに似ています。コーヒー豆を原料とするコーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。それと同じく、たんぽぽの根にもクロロゲン酸が含まれているため、両者の風味や味わいが似通っているのでしょう。
戦時下にもコーヒーの代用品として流通
ポーランドでコーヒーの代用品として誕生したたんぽぽコーヒーですが、第二次世界大戦中にも、コーヒーの代用品として広く人々に飲まれました。コーヒーの豆が供給困難になったためです。たんぽぽコーヒーの味わいがコーヒーと似ていると裏付けられる説といえるでしょう。
ボタニ子
コーヒーの木の育て方について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ!
特徴②ノンカフェイン
たんぽぽコーヒーはノンカフェインです。コーヒーが飲みたいけれど、カフェイン摂取が推奨されない人(不眠症の方、妊娠中、授乳中の方など)でも飲めるのが魅力です。
カフェインのメリット・デメリット
カフェインは、適量であればほどよい覚醒作用や体脂肪燃焼効果などが期待できます。眠気覚ましやダイエット時に積極的に飲む人も多いでしょう。一方で、過剰のカフェイン摂取は頭痛や吐き気、倦怠感などを引き起こす恐れもあり、飲みすぎには注意が必要です。嗜好品として、適量を楽しみましょう。
カフェインはアルカロイドという化合物の仲間です。覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気、倦怠感、頭痛に対する効果がある医薬品としても使用されています。
ボタニ子
たんぽぽコーヒーと同じく、ノンカフェインの「玄米コーヒー」についてご紹介している記事はこちらです。
たんぽぽコーヒーの購入方法・選び方
購入場所
たんぽぽコーヒーは、スーパーやドラッグストアなどで販売されています。妊婦さんが立ち寄る子ども用品店などでも見かけられることがあるでしょう。そのほか、こだわりの有機原料を使用したたんぽぽコーヒーなどは、通販でも手に入ります。
選び方
たんぽぽコーヒーは、製法の違いで味わいが大きく2つに分かれます。コーヒーの作り方と同じように、根を焙煎したものがそのひとつです。焙煎工程が入るタイプは、コーヒーの味わいに近くなります。もうjひとつは焙煎せず、煮出して飲むお茶に近いものです。お茶タイプのものには、黒豆やハーブなどとあわせたブレンドティータイプも販売されています。味の好みや飲む量、タイミングで選ぶとよいでしょう。
おすすめのたんぽぽコーヒーブランド
おすすめのブランド①ビバティー
ノンカフェイン タンポポコーヒー(290g)
参考価格: 2,064円
瓶入りのたんぽぽコーヒーでは、VAVATEA(ビバティー)の商品が有名です。原料は、たんぽぽの根のほかに、小豆やクチナシ、カフェインレスコーヒーなどがブレンドされています。粉末タイプのインスタントで、粉をカップに入れてお湯を注ぐだけで飲めます。1日にたくさん飲みたい場合はこちらがおすすめです。
便利な小分けタイプも人気
ビバティブランド タンポポコーヒー 4g×10p
ビバティブランド タンポポコーヒー 4g×10p
参考価格: 702円
スティックタイプの商品も販売されています。1杯ずつに小分けされており、持ち運びしやすく保管場所も選ばないため支持されています。
おすすめのブランド②生活の木
生活の木 たんぽぽ・インスタントストレート100g
参考価格: 2,343円
「生活の木」はアロマオイルなどで知られている自然派ブランドです。生活の木から販売されているたんぽぽコーヒーの材料は、100%がたんぽぽの根です。ほかにも妊娠中の方にうれしい葉酸と鉄分がミックスされたタイプも販売されています。インスタントタイプのため、お湯で溶かすだけで飲めます。
おすすめのブランド③カルディ
KALDI オリジナル たんぽぽコーヒー 15袋
参考価格: 1,280円
KALDI(カルディ)は輸入食品や珍しい食品を扱う人気スーパーです。カルディからオリジナル商品のたんぽぽコーヒーが発売されています。材料はたんぽぽの根100%でコーヒーに近い味わいです。お湯を張ったカップにティーバッグを浮かべ、好みの濃さになったところで引きあげましょう。
おすすめのブランド⑤ティーライフ
清らかブレンド ティーライフ ティーバッグ 30個入
参考価格: 1,719円
ティーライフは静岡県のハーブティーなどを取り扱う健康食品・化粧品メーカーです。材料は、たんぽぽの根のほかに黒豆、ギムネマなどが配合されています。カルシウムをはじめとしたミネラルのバランスもよく、授乳中の女性たちから人気を集めています。1杯ずついれたてを楽しめるティーバッグタイプです。
おすすめのブランド⑥山本漢方製薬
山本漢方製薬 タンポポコーヒー 3.8g×10包
参考価格: 494円
山本漢方製薬は「大麦若葉」のインスタント青汁で有名な会社です。商品は小分けのドリップタイプです。カップにたんぽぽコーヒーが入ったドリップバッグを広げ、本当のコーヒーのようにお湯を落としながら抽出します。コーヒーが大好きだけれどカフェインを控えているという方は、コーヒーをいれる気分も味わえておすすめです。
おすすめのブランド⑦小川生薬
国産たんぽぽブレンド茶 2gx20p×2袋
参考価格: 1,080円
小川生薬は、国産の原料を数多く取り扱うメーカーです。創業1925年と会社の歴史も長く、信頼感の高いブランドといえるでしょう。ティーバッグタイプで1杯ずつお湯を注ぐだけでいれられます。玄米やごぼうといった国産素材をバランスよくブレンドしたハーブティーで、コーヒーが苦手な人も飲みやすい味に仕上がっています。
おすすめのブランド⑧たんぽぽ堂
たんぽぽ堂 たんぽぽコーヒー極上ドリップ用 230g
参考価格: 2,637円
たんぽぽ堂は、たんぽぽコーヒー専門メーカーです。原料であるたんぽぽを自社農園で栽培し、こだわりのつまったたんぽぽコーヒーを開発しています。本格的なコーヒーのようにドリップしていれるタイプから、手軽なティーバッグタイプまで幅広く商品展開しており、専門メーカーならではのこだわりが随所に光ります。
ボタニ子
たんぽぽコーヒーの原材料のたんぽぽは綿毛がきれいですね。そんな綿毛がどのようにできていくのか興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
たんぽぽコーヒーの保存方法
保存方法①乾燥・日陰で常温保存
たんぽぽコーヒーは、乾燥した場所でなるべく密閉して保存します。紫外線に当たると劣化が早まってしまうためほかのお茶同様、日の当たらない場所を選びましょう。特にインスタントタイプの小分けになっていない瓶入りのタイプは、粉が湿気やすいです。使い終わった後はふたをしっかりと締めましょう。
保存方法②保存袋を活用
箱入りのティーバッグなどは、ジップ付き保存袋に入れて密閉するのがおすすめです。空気に触れにくくなり、ほこりなどからも守ってくれます。
リラックスタイムにはたんぽぽコーヒーを
コーヒーの香りと味わいは実に魅惑的で、好きな人にはコーヒーがない生活など考えられないほどでしょう。しかしカフェインの過剰摂取は、現代社会で問題になりつつあります。そんなときにたんぽぽコーヒーはコーヒーの代わりともなるおいしい飲み物として活躍してくれます。カフェイン摂取が制限されている人だけではなく、すべての人が楽しめる飲み物といえるでしょう。
こうしてみると、本当にたんぽぽの根から飲み物が作れるって実感しますね。