ガジュマルの病気と害虫
ガジュマルを育てていくと、葉が黄色っぽく変色したり葉が落ちてしまったりする場合があります。これは病気ではなく「日光をまったく浴びていない」「寒い場所に長く置いている」「乾燥しすぎて水切れを起こしている」という3点が原因です。また、風通しの悪い場所やカビが発生しやすい季節には、病気や害虫被害を受けやすくなるので注意しましょう。ガジュマルのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
うどんこ病
うどんこ病は名前のとおり葉の表面がうどん粉をまぶしたように白っぽくなる病気です。カビが原因の病気で5月〜6月と9月〜11月に発生しやすいといわれています。軽度の場合は殺菌剤で対処できますが、病気が進行してしまった部分は切り取って処分し、他の箇所に感染してしまわないようにしましょう。
ハダニ
梅雨明け〜夏にかけてはハダニに注意しましょう。葉の裏に寄生する性質をもつ害虫のため見つけにくく、知らないうちに被害が広まっている場合があります。数が少ないうちにガムテープなどに貼り付けて駆除してください。大量に発生してしまったら殺虫剤を散布して駆除します。
カイガラムシ
風通しの悪い環境で育てるとカイガラムシが発生しやすくなります。葉や茎の汁を吸って成長する害虫で、新芽が出にくくなったり成長に悪影響を及ぼしたりするので注意が必要です。殺虫剤が効きにくいので、見つけたら歯ブラシで払い落とすなどして駆除してください。また、水が苦手な性質をもつので葉水を定期的に与えると予防ができます。
ガジュマルの種類
ガジュマルは、品種改良をされたものや突然変異で生まれたものなど、たくさんの種類があるのが特徴です。また、呼び方も国によって違い「フィカスミクロカルパ」や「チャイニーズバンヤン」「インディアンローレル」などと呼ばれています。海外でよく見かける品種や希少種など、ガジュマルの種類をご紹介します。
黄金ガジュマル
黄金ガジュマルは別名で「ゴールド・リーフ」とも呼ばれている品種です。名前のとおり新芽が明るくて美しい黄緑色をしています。日本ではあまり流通していませんが、海外では公園のシンボルツリーや街路樹として親しまれているガジュマルです。
シダレフイリガジュマル
漢字で「枝垂れ斑入りガジュマル」と表記され、鮮やかな緑色の葉のふちにクリーム色の斑点が入っているのが特徴です。突然変異で生まれた希少種で、日本では7号鉢のサイズで8,000円〜9,000円ほどで売られています。
パンダガジュマル
パンダガジュマルは丸くてぷっくりとした葉がとてもかわいらしい品種です。「コパンダガジュマル」という小さなサイズのパンダガジュマルもあります。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
ガジュマルの名前の由来や花言葉、増やし方や病気と害虫などについてご紹介しました。ガジュマルは「精霊の宿る幸福の木」として、風水にも利用されている人気の植物です。育て方も簡単で、常緑性のためいつでもみずみずしい葉を楽しめます。そんな魅力的なガジュマルをぜひ育ててみてくださいね。