おすすめの常緑樹⑧コニファー
寒冷地向けのシンボルツリーの定番
コニファーは固有の品種名ではなく、針葉樹全般の総称です。このため樹形や葉色など、さまざまな種類があります。そのためコニファーを選ぶときは、それぞれの種類の特徴を見て、用途にあったものを選ぶのが一般的です。種類によって特徴や性質が異なりますが、寒さに強く、寒冷地でもよく育つ種類が多いことから、寒冷地のシンボルツリーの定番とされています。
針葉樹ならではのシャープな樹形から、おしゃれなシンボルツリーとしても人気があります。
コニファーは芝との相性が抜群にいいんだ。上手に組み合わせると、よりおしゃれな庭になるよ。
種類によって育て方が違う
前にも触れたように、コニファーは針葉樹全体を指す総称なので、種類や品種が非常に多いです。日本で育てられる種類だけでも200種類あるといわれています。このため種類や品種による特徴や特性に差があり、それに従って育て方も異なります。コニファーを購入する際は、用途にあった種類や品種を選び、さらにその種類や品種の育て方をしっかり調べておきましょう。
コニファーの基本データ
学名 | 種類や品種によって異なる |
科名 | マツ科、ナンヨウスギ科、ヒノキ科など多数 |
属名 | 種類や品種によって異なる |
原産地 | 北米、温帯北部~冷帯 |
草丈・樹高 | 種類や品種によって異なる |
開花時期 | 4月~9月(種類や品種によって異なる) |
花色 | 種類や品種によって異なる 花が咲かない品種、花が目立たない品種もある |
おすすめの常緑樹⑨ヒメシャリンバイ
狭い場所におすすめの庭木
ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)はシャリンバイの変種で、基本種と比べると葉が小さいのが特徴です。樹高が低くて成長が遅いので、剪定の手間がかかりません。そのため狭い場所でも植栽可能です。春は梅に似た花をつけ、秋は紫色の実をつけ、古い葉の一部が紅葉するという季節ごとの変化が楽しめる樹木でもあります。乾燥にも強いので、初心者でも無理なく育てられますよ。
徒長枝と寒さに注意
もともとコンパクトな樹形に加えて成長が遅いので、剪定の手間が少なくてすむ植物です。しかし、日当たりがよくないと、不意に徒長枝が出てくることがあるので注意しましょう。温暖な地域が原産の樹木なので寒さに少し弱く、寒風にあたると葉を落とすこともあります。土が凍結するような地域では、枯れることもあるので注意が必要です。
ヒメシャリンバイの基本データ
学名 | Rhaphiolepis umbellata |
科名 | バラ科 |
属名 | シャリンバイ属 |
原産地 | 東アジア |
草丈・樹高 | 1m~1.5m |
開花時期 | 4月~5月 |
花色 | 白、淡紅色 |
おすすめの常緑樹⑩フェイジョア
樹姿も花も果実も楽しめる庭木
フェイジョアは葉の表が濃緑色、裏が白っぽい色と、表裏で葉色が違う特徴を持つ常緑樹です。茶色い幹とのコントラストがおしゃれで美しく、洋風の家によくあいます。夏に咲く個性的な花はエディブルフラワーとして食用可能です。果実も食べられます。ジャム、スムージー、果実酒などに加工されることが多いです。樹姿も花も実も大いに楽しめる、とてもお得な木といえるでしょう。
フェイジョアは無農薬栽培も可能なくらい、害虫に強い木でもあるんだよ。だから初心者向けの果樹ともいわれているんだ。
品種によって収穫時期や性質が異なる
南米原産の樹木なので、寒さに少し弱いところがあります。冬越しの際は注意しましょう。また、フェイジョアは品種によって収穫時期が異なるうえに、自家結実できる品種と、できない品種があります。果実を確実に収穫したいなら、他の品種を一緒に植えましょう。自家結実できる品種の場合も、他品種と混植させたほうが、たくさんの実をつけ味もよくなります。
フェイジョアの基本データ
学名 | Feijoa sellowiana |
科名 | フトモモ科 |
属名 | アッカ属(フェイジョア属) |
原産地 | ウルグアイ、パラグアイ、中米 |
草丈・樹高 | 2m~5m |
開花時期 | 5月~8月(収穫期は10月中旬~12月) |
花色 | 白、赤 |
まとめ
常緑樹のシンボルツリーは、ほとんど葉を落とさないので、冬になっても存在感が変わりません。夏は涼しい木陰となって、庭に癒しの空間を作ってくれます。花や実が美しく、春と秋に華やかな姿で目を楽しませてくれる樹木もありますよ。植える場所や庭の雰囲気にあわせて、理想にピッタリな木を選んでくださいね。
出典:写真AC