おすすめの夏植えの多年草・宿根草①リコリス
リコリスは原種だけでも20種類近くあるという球根植物です。日本ではヒガンバナのイメージが強く、人気はいまいちの花でした。しかし、欧米での人気の高まりをきっかけに、近年では多くの園芸品種が作られています。地植えにすればほったらかしでも毎年よく咲き、ガーデニング初心者向きの植物です。
基本情報
分類 | 球根、草花 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 日本、中国 |
草丈 | 20cm~50cm |
開花期 | 7月中旬~10月中旬 |
花色 | 赤、白、黄、オレンジ、ピンク、青、紫、複色(ふくしょく) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
植え付け | 6月~8月 |
特徴
葉と花の時期がずれる
リコリスの仲間の共通の特徴として、葉がしげる時期と花の咲く時期がずれるという点があります。花が先に咲くのか、葉が先にしげるのかは、種類ごとに異なるのも面白い点です。このほかにも花弁に厚みがあることや、1つの茎の先に複数の大輪の花が咲くことも共通しています。
リコリスの花のタイプ①ヒガンバナタイプ
ヒガンバナタイプのリコリスの特徴は、花びらの形と花火のようなその姿にあります。花びらはふちにウェーブがかかり、そり返っています。特にヒガンバナの赤い色が、リコリス=赤い花というイメージを強くしている理由となっているようです。
リコリスの花のタイプ②ユリタイプ
ユリタイプのリコリスの特徴は、ユリと間違えそうなくらい花の姿が似ていることです。品種によっては、花の開き具合がヒガンバナとユリの中間くらいのものもあります。花びらがやや広く、斜め上の方向に咲くのもこのタイプの特徴です。
おすすめの夏植えの多年草・宿根草②宿根ガザニア
宿根ガザニアはガーデニング初心者でも育てやすく、花期も4月~11月と長いため、人気の高い品種です。見頃も5月~7月と9月~11月の、年に2回あります。葉が銀色の毛でおおわれて、葉だけの時期でも楽しめる常緑の銀葉種もあり、選択肢が多いことも魅力です。
基本情報
分類 | 草花 |
形態 | 常緑多年草 |
原産国 | 南アフリカ |
草丈 | 15cm~30cm |
開花期 | 4月~11月(見頃は5月~7月と9月~11月) |
花色 | ピンク、オレンジ、黄色、白、複色(ふくしょく) |
耐寒性 | 比較的強い |
耐暑性 | 比較的強い |
植え付け | 4月~6月、9月~10月 |
特徴
ほったらかしでも増える
庭や花壇に地植えしてほったらかしておくと、地下茎を広げて増える特徴があります。日当たりと風通しのよい場所なら、やせ地でもほったらかしで大丈夫です。また、夏の花壇に色を加えたいときに、植え付け時期以外の7月や8月でも定植できます。ただし、湿度が高いのは苦手なため、風通しの悪い住宅密集地の庭には不向きです。
花が終わっても楽しめる
地植えにしておいた場合、花が終わっても葉が枯れない常緑種のため、冬の庭にも彩りをそえてくれます。特に葉が美しい銀葉種を植えておけば、葉が光を反射して銀色に光って見えて、花のない時期でも飽きません。花の色も種類が豊富で、人気の高い品種です。
おすすめの夏植えの多年草・宿根草③キク
キクといえば切り花として1年中出まわっているくらい、日本人にとってなじみの深い花です。品種も豊富で、大きさから花の形までさまざまな品種が揃っています。地植えにしておけば、ほったらかしでも毎年花を咲かせてくれる丈夫な植物です。そんなキクは、ガーデニング初心者にとっても人気の花の1つにあげられます。
基本情報
分類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
原産国 | 中国 |
草丈 | 10cm~120cm |
開花期 | 9月~11月 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶、複色(ふくしょく) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
植え付け | 6月~7月中旬ごろ |
特徴
品種が豊富
よく切り花で目にするキクのほかにも、大ギクや小ギク、アメリカで品種改良されたスプレーギクなど、見た目も大きさもさまざまな品種があります。色の種類も豊富で、好みにあわせた庭づくりができるのも、キクの魅力の1つです。
凝り性の人にも向く植物
丈夫な品種を選べば、地植え後ほったらかしでも毎年花を咲かせますが、キクは手をかければかけただけ美しい花を咲かせてくれます。いろいろな種類のキクを植えつければ、小さな花壇も花の頃には見ごたえのある花壇にできるため、ぜひ試してみてください。
次のページでも、初心者でも育てやすい種類を見ていきましょう!
出典:写真AC