クコ(枸杞)について基本情報
学名 | Lycium chinense |
漢字名 | 枸杞 |
科目 | ナス目ナス科 |
属性 | クコ属 |
原産は中国や日本で東アジアの朝鮮半島、台湾などに分布し主に平地に生息しています。形態や大きさは落葉低木(1m~2m)です。涼しい気候を好み耐寒力があり、花や実をつける生育期以外は雨の少ない土地でも育ちます。果実は栄養食品として北アメリカなどにも渡り分布が広がっていて、海外では英語でウルフベリーやゴジベリーなどと呼ばれています。
クコの花
花期は夏から初秋(7~11月)で、葉腋に1~4個花柄から直径1cmくらいの薄紫色を咲かせますが、中国の枸杞の花は色が少し濃い紫と言われています。花びらは鐘形の5枚で中央から5本の長い雄しべが出てきます。ナス科なので茄子の花に似ています。
クコの葉
葉の大きさは2~4cmで数枚が集まるように枝に生えてきます。色は全縁で形はやや先が尖った楕円形をし、葉質は厚みがありますが軟らかで無毛です。ときどき葉の付け根にとげ状の小枝が生えることもあります。
クコの実
果実は、9月頃に実がなります。形は楕円形で大きさは長径1cm~2cmで、朱のような赤い色に熟す液果です。果実の中には楕円で平たい直径2mmほどの小さな種が20粒くらい入っています。この赤い実が観賞用としても人気です。
ボタニ子
次のページからは「クコ」の薬食用での使い方や効果効能についてご紹介しますね。
出典先:写真AC