ヤグルマギクとは?
ヤグルマギクは、ヨーロッパ東南地域が原産のキク科ヤグルマギク属の一年草です。放射状に広がる花が矢車のように見えることから、「ヤグルマギク(矢車菊)」と名付けられました。ヨーロッパではコーンフラワーと呼ばれ、小麦畑に生える雑草として知られています。観賞用だけではなく、ハーブやドライフラワーとしても楽しめることから人気があります。
ボタニ子
ヤグルマギクの花言葉は「優美」「繊細」だよ。きれいな花だけど、こぼれ種から育つくらい丈夫だよ!
ヤグルマギクの種類
ヤグルマギクの原種は青色の一重咲きですが、流通しているヤグルマギクの多くは筒状の小さな花が集まった八重咲の品種です。花色は広く知られている青色のほかに、ピンク、白、黒褐色、混合色など豊富にあります。
よく似た花「セントーレア」とは?
ヤルマギクの仲間に宿根ヤグルマギクとも呼ばれる、セントーレアがあります。園芸店でよく見かけるヤグルマギクは、一年草セントーレアとも呼ばれ、多年草のセントーレアとは区別されています。
ヤグルマギクのハーブとしての利用方法
ヤグルマギクは古くからハーブとして利用されてきました。眼精疲労を回復させる効果や口内炎を予防する効果、老化防止の作用があるといわれています。紅茶とあわせてハーブティーにする利用方法が一般的ですが、エディブルフラワーとしてサラダなどでも楽しめます。
ボタニ子
ヤグルマギクを食用にする場合は、専用の種から育てよう!
コーンフラワー有機種子
コーンフラワー/矢車菊/青/有機 種子 固定種/グリーンフィールド/ハーブ [小袋]
参考価格: 345円
観賞用だけではなく、食用としても利用できる有機種子です。
ヤグルマギク栽培の基本情報
ヤグルマギクの基本情報
科名 | キク科 | 置き場所 | 日なた |
属名 | ヤグルマギク属 | 耐寒性 | 強い |
和名 | ヤグルマギク(矢車菊) | 耐暑性 | 弱い |
形態 | 一年草 | 難易度 | やさしい |
草丈 | 30~100cm | 病気 | 立枯病、うどんこ病 |
開花時期 | 4月~6月 | 害虫 | アブラムシ |
ボタニ子
病気は立枯病やうどんこ病に注意だよ。多湿の環境でなりやすい病気だから、育てる場所や水やりに気を付けてね。
ヤグルマギクの栽培カレンダー
種まきの時期は9月~10月です。鉢植えでは開花中に月に2回の頻度で液体肥料を与えましょう。
ヤグルマギクの育て方のポイント
育て方のポイント
- 日当たりと風通しのよい場所で栽培をする
- 水やりは地植えでは降雨のみ、鉢植えでは土の表面が乾いてから行う
- 肥料は必要に応じて施し、与え過ぎに注意をする
ボタニ子
基本情報や育て方のポイントは大丈夫かな?ここからは、実際の栽培日記でヤグルマギクの育て方を見ていこう!
種まきからのヤグルマギクの育て方
ここからは、実際のヤグルマギクの栽培日記と共に育て方を詳しく見ていきましょう。今回は10月に種をまき、育苗をして翌年の3月に花壇へ植え付けました。管理の仕方をチェックして、きれいな花を咲かせましょう。
栽培者のプロフィール
ヤグルマギク栽培1日目(10月18日):種まき
ヤグルマギク栽培8日目(10月25日):発芽
ヤグルマギク栽培24日目(11月10日):間引き
ヤグルマギク栽培41日目(11月27日):ポット上げ
ヤグルマギク栽培78日目(1月3日):本葉が増えて成長中
ボタニ子
11月までに植え付けると、根がしっかりと張って花壇でも冬越しができるよ。成長にあわせて考えよう。
ヤグルマギク栽培124日目(2月18日):摘心
ヤグルマギク栽培124日目(2月18日):植え付け準備①
ヤグルマギク栽培131日目(2月25日):植え付け準備②
ヤグルマギク栽培138日目(3月3日):植え付け
鉢・プランターへの植え付け方
鉢植えの場合は5号鉢に1株、60cmのプランターでは3株を目安に植え付けます。土は市販の培養土か、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用しましょう。
ヤグルマギク栽培151日目(3月16日):蕾(つぼみ)
ヤグルマギク栽培164日目(3月29日):雪の被害
ボタニ子
春なのに雪はびっくりだね!倒れた株は大丈夫かな…。
ヤグルマギク栽培173日目(4月7日):蕾の成長
ヤグルマギク栽培177日目(4月11日):開花
ボタニ子
青もピンクもきれいだね!雪にも負けずに元気に育ってよかったね。
ヤグルマギク栽培177日目以降:その後の成長と育て方
開花後の育て方のポイント
- 花がら摘みをこまめに行う
- 支柱をして風で倒れないようにする
- 肥料は花壇では元肥のみ、鉢植えでは月に2回液体肥料を追肥する
ボタニ子
今回の栽培では6月中旬まで花がたくさん咲いたよ!今度は食用の種でも育ててみたいな。
ヤグルマギク栽培を楽しもう!
今回のヤグルマギク栽培では、病気や害虫の被害もなく美しい花が次々と元気に咲きました。育て方が簡単で、ハーブやドライフラワーとしても利用できるヤグルマギクは、ガーデニング初心者からベテランのかたまで楽しめる魅力的な花です。ぜひさまざまな形で、ヤグルマギク栽培を楽しんでくださいね。
出典:筆者撮影