カナリーヤシの育て方
ヤシの木のなかでも大型の品種で縦にも横にも大きくなるため、広いスペースを確保する必要があります。小さく剪定して室内でも育てられますが、熟した実の管理が必要です。耐暑性や耐寒性が強く、初心者にも育てやすいといわれています。そんなカナリーヤシの育て方を詳しく紹介します。
育て方①置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。耐陰性もあるため室内でも管理できますが、実が熟して落下すると床を汚してしまう恐れがあるため注意してください。耐暑性は強いですが、直射日光に急に当ててしまうと葉焼けを起こしてしまいます。ゆっくりと日光に慣らすのがおすすめです。
育て方②用土
土の湿度が高いと根腐れを起こしてしまうため、水はけのよい用土を好みます。地植えで育てる場合は植え付け場所に赤玉土や腐葉土を混ぜ込み、排水性を高くしてください。地面が粘土質で水もちがよすぎる場合は、川砂や砂利を混ぜ込んで水はけをよくしましょう。
育て方③植え付け・植え替え
植え付けや植え替えに適した時期は、3月〜4月か9月〜10月です。梅雨時期は根が腐りやすく、冬の寒い時期は葉が枯れてしまう恐れがあるため避けてください。大型のカナリーヤシはクレーンなどで運搬してもらう必要があるため、専門業者や庭木屋に頼んで植え付けてもらいましょう。
育て方④水やり
地植えの場合は雨水のみで十分なため水やりの必要はありません。しかし、植え付けてから約半年間は水切れを起こすと枯れてしまいます。適度に水やりをしましょう。雨があまり降らない場合は地面が乾きすぎているようなら水やりをします。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれる程度にたっぷりと水やりをしてください。
育て方⑤肥料
肥料は与えなくても育ちますが、大きくしたい場合は5月〜10月の育成期に肥料を与えるのがおすすめです。2週間に1度の割合で、液体肥料を薄めたものを水やりの代わりに与えてください。植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
育て方⑥剪定
葉が枯れてきたり垂れ下がってきたりしたら、下葉からていねいに剪定して樹形を整えます。定期的に剪定をして葉を減らすと、病気や害虫被害の予防にもなっておすすめです。丈夫な植物のため、気になったときにいつ剪定しても構いません。
カナリーヤシの基本的な管理のコツ
- 日当たりと風通しのよい置き場所を選ぶ
- 水はけのよい用土を使用する
- 大型のカナリーヤシの植え付けは業者に依頼する
- 水やりは乾いてからたっぷりと行う
- 育成期に液体肥料を薄めて施す
- 定期的に剪定して病気や害虫被害を防ぐ
カナリーヤシの購入方法
暑さや寒さに強く庭植えにしてシンボルツリーとして育てたり、ベランダに外置きにしたりとさまざまな育て方ができるのが魅力です。小さなものは通販などで購入して自分で植え付けられますが、大きいものは業者へ依頼してください。そんなカナリーヤシの購入方法について紹介します。
通販
鉢植えの状態で購入すると、そのまま観葉植物として育てられて便利です。また鉢植えで育ててから、ある程度大きくなったら地植えに変更もできます。地植えにすると根を長く伸ばし成長スピードがはやくなるため、しっかりと管理しながら育ててください。
庭木屋
成長すると15mほどまで大きく成長するのが特徴です。そのため購入するときに大きく育ちすぎている場合は庭木屋などの専門業者に依頼しましょう。移動式クレーンで運び込み、基盤を作ってから植え付けてもらうと安心です。庭木屋だけでなく造園店や植木店にも依頼ができます。
まとめ
カナリーヤシの特徴や育て方、管理のコツや購入方法などを紹介しました。カナリーヤシは大きくて存在感があり、南国の雰囲気が味わえる魅力的な植物です。日本の環境でも簡単に育てられ、シンボルツリーとしても人気があります。そんな素敵なカナリーヤシをぜひ育ててみてくださいね。
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