育て方②用土
ヒューケラは多湿を苦手とするため、水はけのよい用土を使用します。
鉢植えの場合
用土は、市販の培養土を用意します。自作する場合は、「赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)3:腐葉土3」、もしくは「赤玉土(小粒)6:腐葉土4」の割合で配合するとよいでしょう。
地植えの場合
植え付ける1週間前に、深さ30cmほど掘ります。水はけをよくするために、そこに腐葉土を混ぜ寝かせておきましょう。
育て方③植え付けと植え替え
植え付けについて
適期は3月~4月、もしくは9月~11月の年2回です。鉢植えの場合は、1株に対して4号~6号鉢を用意します。地植えで複数の苗を植える場合は、株同士の間隔を20cm~30cm空けましょう。
植え付けの注意点
株元が、土の表面と同じ高さに浅く植えるのがポイントです。このとき、株元をしっかりとおさえながら植えましょう。また寒い地域や冬場に植え付ける場合は、防寒対策として株元に腐葉土やバークチップでマルチングします。
植え替えの時期
適期は春と秋ですが、真夏以外ならばいつでも可能です。ただし、根が冷たい風や霜などに当たると弱る原因となるため、真冬の植え替えは避けましょう。
植え替えの目安
鉢植えの植え替えは、1年~2年ごとです。地植えの場合は、株の成長から3年~5年に1回植え替えましょう。
育て方④水やり
植え付けてから根がはるまでは、鉢植えも地植えでも土の表面が乾いていたらしっかり水やりをします。鉢植えの場合は、根がはり株が成長した後も表土が乾いていたら水を与えましょう。地植えの場合は、根付いてからなら降雨だけで十分です。雨が降らない日が続き、土が乾きすぎている場合は水やりをします。
水やりの注意点
水やりが足りないと、ヒューケラは葉先から傷んで枯れるか、花茎が成長しません。反対に水やりをしすぎると、土の中で湿気がたまり根腐れをおこします。特に夏場は日中に水やりをすると土中が蒸れる原因となるため、涼しい時間帯の早朝か夕方の時間帯に行います。また、暑い時期は、葉の上から水やりをすると湿気の原因となるため気をつけましょう。
育て方⑤肥料
ヒューケラは、基本的に肥料を与えなくても大丈夫です。肥料を施す場合は、3月~4月と10月~11月に1回ずつ、少量の粒状緩効性化成肥料を株のまわりに与えましょう。もしくは、同じ時期に10日~15日に1度、水やり代わりに薄めた液体肥料を施します。
育て方⑥手入れ
ヒューケラは短く剪定する必要はありませんが、花がらや枯れた葉は早めに取り除きましょう。そのままにしておくと、株が蒸れてしまい病気や害虫が発生する恐れがあります。花がらは茎元から取り除き、葉は適時摘み取ります。茎が立ち上がったら、老化のサインです。老化している株は、株元にバークチップや腐葉土を茎が隠れるようにしきましょう。そうすることで新しい根が伸び、株が若返ります。
育て方⑦病気と害虫
ヒューケラは、病気に強く害虫がつきにくいため育てやすい植物です。しかし風通しが悪く多湿な環境になると、うどんこ病という病気や、カイガラムシ・ナメクジ・ダンゴムシなどの害虫が発生します。うどんこ病の場合は、農薬を散布するか病気の部分を切除しましょう。害虫の場合は、見つけたら直ちに取り除くか、薬剤を散布し駆除します。
ヒューケラの寄せ植えの方法
ヒューケラは、草丈が低く丈夫で手間がかからないため寄せ植えにぴったりです。また、日陰でも育つため、シェードガーデンに明るさを加えることができます。ヒューケラは種類が多いため、植える場所に合わせて相性のよいものを選ぶとよいでしょう。また、カラーリーフの特徴を活かして、様々な種類のヒューケラを組み合わせても楽しめます。
ヒューケラの選び方
カラーで選ぶ
ヒューケラは品種改良により種類が豊富です。葉色は赤系、オレンジ系、黄系、グリーン系、紫系、黒系、シルバー系など種類があります。斑入りや、季節によって葉色が変化するので、バリエーションも豊富です。植え付けるときは、カラーリーフの特徴を活かしグラデーションをつけるとよいでしょう。
大きさで選ぶ
ヒューケラの大きさは、小型・中型・大型のサイズがあります。小型は植えるスペースが狭い場所や、他の植物と一緒に植えるときに隙間を埋めるのに便利です。中型は、草丈や株が大きいものを選ぶと美しく見ごたえがあります。大型なら広いスペースにヒューケラを植えるだけでも見栄えするでしょう。
ボタ爺
次は小型の品種について紹介するぞ!