槙の育て方
育て方①気候条件
槙は暖かい場所を好む植物です。自生地の北限は千葉の南房総ともいわれています。関東以北の地域では、庭木や生垣というよりも鉢植えにして観葉植物のように楽しむのがおすすめです。
育て方②水やり
植え付けから2年間は、地植えも鉢植えも同様に土の表面が乾いたら水やりを心掛けておきましょう。大体2年くらいたてば、地植えならしっかりと根が張って雨だけでも十分育つようになります。鉢植えは引き続き乾いたら水をあげてください。
育て方③肥料
樹木に肥料を与えるときは、根の先に栄養が届くように施肥するのがポイントです。樹木の根は、地上部の枝先と同じくらいの範囲に張っているといわれています。したがって肥料は幹のそばではなく、枝先の真下あたりに穴を掘って施すのがおすすめです。肥料を与えるタイミングは、2月~3月ごろがよいでしょう。緩効性の肥料を与え、ゆっくり効果が出るようにしてください。
育て方④剪定
槙は剪定が必要な植物です。剪定を怠り葉が混み合ったまま放置しておくと、見た目が悪くなるだけでなく病気や害虫を発生させてしまいます。「ペスタロチア病」や「すす病」といった病気が代表的ですが、どちらもカビ菌が原因で風通しが悪く蒸れているときに発生しやすい病気です。それらの予防のためにも定期的な剪定を心掛けましょう。
槙の剪定方法
剪定して美しい形にすることが、槙を育てる醍醐味のひとつでもあります。庭木や生垣の手入れは業者に頼むこともできますが、剪定のポイントを心得ておくと自分でも好きなタイミングで行えるので便利です。ここでは槙の剪定方法を刈り込み鋏をつかった「刈り込み」と剪定鋏を使った「剪定」に分け、それぞれの違いやポイントをご紹介していきます。
剪定の時期
剪定の時期は開花期を迎える前の春先か、本格的に寒くなる前の秋がベストです。真夏や真冬に枝葉を切ってしまうと木を傷める原因にもなるため、そのシーズンは避けて剪定しましょう。
刈り込みとは
刈り込みとは、刈り込み鋏を使って槙の形を整えていく方法です。刈り込みでは内部の枝を切らず外側だけを切りそろえていくため、枝葉が密な状態で成長しこんもりと隙間の無い槙に仕上げられます。剪定にかかる時間も短く、手っ取り早く形を整えられる方法です。
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柄の部分がアルミの刈り込み鋏は、長時間の作業負担を軽減してくれます。とくに槙の刈り込み作業は場合によっては脚立の上で行うことになるため、軽さは重要なポイントです。
刈り込みの方法
刈り込み鋏を両手で持ち、大胆に切りそろえていきます。電動のバリカンなどを使用してもかまいません。電動のバリカンを使用する場合には、充電式のコードレスタイプがおすすめです。コードがあると誤って切断してしまう恐れがあります。あまり刈り込みすぎると新芽が出なくなってしまうため注意してください。
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コードレスで使いやすいマキタの生垣バリカンは、とくに音の小ささに驚くユーザーが多く、住宅街でも気兼ねなく使用できます。バッテリーは他のマキタ製品と共有できるため、マキタの工具を愛用している方にもおすすめです。
刈り込みのデメリット
長い間刈り込みしか行っていないと、木の内部で枝が混み合い風通しが悪くなったり、光が当たりにくくなったりしてしまいます。また刈り込みでそろえた形状は、少し伸びるとぼさぼさになったような印象を受けやすいので比較的こまめに行う必要があります。
ボタニ子
次のページでは剪定鋏を使った剪定の具体的な方法をご紹介します。