ニーレンベルギアの育て方
育て方①栽培環境
ニーレンベルギアは日なたを好む植物です。年間を通して日当たりのよい場所に植えてください。暑さにも寒さにも強いですが、過湿にはやや弱い傾向があります。できれば風通しのよい場所を選び、水のやりすぎには注意してください。
育て方②種まき
種まきから栽培する場合には、春まきと秋まきの2通りが可能です。発芽適温が20℃のため、とくに秋の種まきはタイミングを逃さないように注意してください。育苗箱やポリポットに種まきし、薄く覆土します。発芽までは乾かさないよう水やりを行ってください。
育て方③植え付け
発芽後は成長に合わせて間引きや鉢上げを行い、9cmポットや12cmポットに適した大きさまで育苗します。その後植え付けを行いますが、適したタイミングは3月~7月、株間は40cmです。なお、種まきから育てることに自信がない場合や種まき時期を逃してしまったときは、苗を購入することも可能です。苗はホームセンターやインターネットで手軽に購入できます。
連作に注意
ニーレンベルギアを植える際に気を付けたいのが連作です。特に庭などで野菜作りも一緒に行っているような場合には注意しましょう。ニーレンベルギアはナス科の植物であり、ナス科は連作障害がでやすいことでも有名です。ナスやトマト、じゃがいもなどの同科植物の栽培前後2年間は同じ場所に植えないほうが無難でしょう。
育て方④水やり
植え付けて根が着くまではしっかりとした水やりが必要ですが、その後はあまり神経質に行う必要はありません。特に地植えは降雨のみでも育てられます。鉢植えの場合は土の表面が乾いているかを確認し、乾燥していたらあげてください。ニーレンベルギアはどのタイプも分枝しやすく地面が見えないことがほとんどのため、上から水をあげるよりも多少葉茎を持ち上げて地面にあげたほうがよいでしょう。
育て方⑤切り戻し
ニーレンベルギアの花を長期間楽しむためには、切り戻しを行うのがおすすめです。表面の花が枯れて数が減ってきたと感じたら思い切って半分ほど切り戻してみましょう。元気な脇芽がのび、再び豊かに花を咲かせてくれます。切り戻しに適した時期は6月~9月です。
育て方⑥肥料
レペンス種はあまり必要としませんが、セルレア種とスコパリア種は定期的に肥料を与えてあげましょう。生育が活発になる4月~10月の期間に、花卉用の液体肥料を月2回ほど施します。
育て方⑦越冬
耐暑性や耐寒性を備えたニーレンベルギアですが、冬場に霜が降りるような環境に置いておくと株を弱らせてしまうことがあります。冬期は不織布やビニールなどの保温資材を利用して気温が下がりすぎないようにして、越冬させるとよいでしょう。特に秋に種まきして幼苗の状態で越冬する際には、室内に置いておくのがおすすめです。
ボタニ子
次のページでは発生しやすい病害虫や、ニーレンベルギアの増やし方についてご紹介します。