棗(ナツメ)の育て方
多くの効能を持つ有能な食べ物の棗ですが、生食できる果物や国産の乾燥した実を見つけることが難しいのが現状です。そんな棗は栽培できるのでしょうか?棗の木を育てる方法を見ていきましょう。
育て方①環境
棗は日当たりと水はけが良好であれば、土質を選ばず成長するため、簡単に栽培できます。耐寒性・耐暑性が高く、乾燥にも強いのですが、湿気は苦手です。梅雨の季節に花を咲かせるため、鉢植えなら雨のかからない場所で管理します。
育て方②水やり
鉢植えなら、夏冬問わず土が乾いたらたっふりと水やりをします。地植えなら、夏も冬も水やりは必要です。湿気に弱いため水のやりすぎには注意して、水やりのタイミングを調整しましょう。
育て方③肥料
棗の栽培に多くの肥料は必要としません。地植えなら11~12月の間に一度の施肥で十分です。鉢植えなら3月と11~12月に有機肥料を与えます。
育て方④開花・収穫
棗の開花は5~7月の雨の季節です。葉腋にめだたない淡い黄色の花花を咲かせます。湿気を嫌うので鉢植えなら雨があたらない場所に移動させましょう。花が終わると緑色の実がつきます。棗の実が赤く色づき茶色っぽくなる9月下旬~10月下旬にかけてが収穫時期です。生食するならこの時期を逃さないようにしましょう。希少な味を楽しめる絶好のチャンスです。
育て方⑤増やし方
棗を増やす方法は、種から育てるか、苗を植え付けます。種まきと植え付けの時期やポイントを解説します。
種まき
種まきするなら、秋に果実から種を取り出し果肉をきれいに取り除きます。種まきして冬越しさせましょう。発芽温度は25~30℃です。
植え付け
しっかりとした苗木を選び、樹高が30~40cmになれば植え付けます。苗を植え付ける適期は12~3月の寒い季節の休眠期です。剪定や植え替え、切り込みなどの作業も全て、葉が落ちているこの季節に行います。
まとめ
冷えや体調不良など健康にうれしい効果が期待される棗の実は、英語ではジュジュベと呼ばれ、世界から注目を集めています。おいしく楽しく棗の効能を感じてみてください。