ソヨゴの育て方！鉢植えからの管理方法は？シンボルツリーにもおすすめ？

長く育てていると大木にもなるソヨゴですが、ゆっくりと成長する常緑樹なので育て方のコツがわかれば初心者でも簡単に育てることができます。そこで時期によって花や果実も楽しめるソヨゴの基本的な育て方と、失敗しないための育て方のコツをあわせて紹介します。

公園木や庭木として利用されることも多いソヨゴなので、基本的にどんな場所でも栽培は可能です。ただしシンボルツリーにするのであれば、西日が強く当たる場所を避けるのが育て方の基本になります。なお最も適しているのは半日陰の場所で、風通しがよく適度に日があたる場所を選ぶのが失敗しない育て方のコツです。

浅く根を張る特長をもつソヨゴなので、鉢植えの場合は水枯れをおこさないようにするのが育て方のポイントになります。もちろん水やりにも注意が必要なのですが、土が乾燥すると葉が枯れる原因になるため、鉢植えは半日陰を置き場にするのが育て方の基本です。

ソヨゴはどんな土に植え付けをしても、生育にあまり影響はありません。土選びにこだわらなくても育てられる点が初心者向けといわれる理由の1つなのですが、シンボルツリーとして地植えする場合は、腐葉土を混ぜた肥よくな土を選んだ方が枝ぶりもよくなるのでおすすめです。

鉢植えで栽培する場合は、根腐れを起こして葉が枯れることを防ぐためにも通気性のよい土を準備するのがポイントです。ただし通気性がよいだけでは十分な栄養がとれず、葉が枯れる原因になります。そのため鉢植えでは砂壌土をベースに腐葉土をブレンドした土を準備するのがおすすめです。

土質は選ばないソヨゴですが、根が浅いため土に十分な栄養がないと栄養不足で枯れることがあります。そのため地植え・鉢植えのどちらの方法でも、肥料は定期的に与えることが育て方のポイントです。特に冬に葉が枯れる症状が見られる場合は、栄養が不足している可能性があります。

ソヨゴの肥料はこまめに与える必要はありませんが、1年に1度は必ず与えるようにしてください。肥料を与える時期は1月～2月がおすすめですが、冬に霜や雪が見られる地域では肥料を与える前に落ち葉などを根元に敷くなど、寒さ対策もあわせて行うのがおすすめです。

地植えの場合は土にたっぷりと栄養を与えるために、油かすや骨紛などの有機肥料をブレンドした肥料を与えるのがおすすめです。ブレンドする肥料の種類はオリジナルで構いませんが、それぞれの肥料の量を一定にすることがブレンドする際のコツになります。

広い場所に植える地植えとは違い、鉢植えの場合は狭い場所に置くことが多いです。特に玄関周りで栽培するとき、油かすなどのような有機肥料を使うと臭いが気になります。そのため鉢植えの場合は化成肥料を使うのがおすすめですが、即効性肥料はソヨゴにストレスを与えるので緩効性肥料を使うようにましょう。

ソヨゴは成長が遅いだけでなく、根もあまり深く張りません。そのため強風にあおられると、ある程度成長したソヨゴでも倒木してしまいます。そこでシンボルツリーとして長く栽培するのであれば「植え方に注意すること」が重要なポイントです。

地植えの場合、植える場所の土を深く掘ると根が下に向かって伸びやすくなります。そのため根鉢の大きさの2倍以上を目安に土を掘り、根鉢が土の深い位置に収まるようにするのが植え方のポイントです。なおスペースが狭い花壇では、風よけとなる壁のそばに植えると倒れにくくなります。

植え付けするソヨゴの大きさによっても異なりますが、深さのある鉢を選ぶのが鉢植えの植え方の基本です。なお上方への成長は遅いですが、根に近い部分は雑枝が旺盛に生えてくるので、植え付けする鉢は深さだけでなく広さもゆとりのあるものを選ぶようにしましょう。