クレマチス「夜叉姫」とは?
クレマチス「夜叉姫」の基本情報
科名 / 属名 | キンポウゲ科 / センニンソウ属 |
形態 | 耐寒性 / つる性 / 落葉 / 多年草 |
タイプ | 新枝咲き / 遅咲き / 大輪 |
開花時期 | 5月上旬 |
クレマチスは、世界各地に約250種もの園芸品種があります。今回紹介するのは、そのうちの一種である「夜叉姫」です。夜叉姫の花は紫色の大輪花で、見る人に優雅な印象を与えます。その一方で花の形は丸く、かわいらしいシルエットをしているのが特徴です。
クレマチス「夜叉姫」の苦手な環境
クレマチスは日本の冬のように、涼しく乾燥している環境を好みます。対して夏のように、高温多湿な環境にはとても弱いです。そのため、特に梅雨時期から真夏の期間は日常管理に気を配る必要があります。涼しい室内に移動させたり、ビニールシート等で日陰を作るとよいでしょう。夏越しの詳しいやり方は後述します。
クレマチス「夜叉姫」の育て方:鉢植えの場合
クレマチスは配慮しなければならない点が多く、生育難易度が難しいように思われがちです。しかしポイントをしっかり押さえれば、植物園で見られるような美しいクレマチスを育てられます。ここでは、クレマチスの品種「夜叉姫」を鉢植えで育てる場合の育て方について解説します。
鉢植えの育て方①用土選び
市販でクレマチス専用の培養土が流通しています。用土を作るのが苦手な方や初心者の方におすすめです。少し赤玉土や腐葉土をすき込んであげると、より手入れしやすい土質になります。用土を自分で作る場合は「硬質赤玉土」「硬質鹿沼土」「完熟腐葉土」を4:3:3の割合で混ぜましょう。肥料もちのよい土を選ぶと、施肥が楽になります。
鉢植えの育て方②植え付け
クレマチスを育てる場合は種をまくよりも、苗や株から育てるほうが育てやすいです。苗の種類は冬を越えた回数によって、「1年苗」と「2年苗」の2通りがあります。冬を2回越えている2年苗のほうが丈夫です。特に初心者には、2年苗をおすすめします。つる性植物のため、植え付ける際には支柱を鉢土に挿すのを忘れないようにしましょう。
鉢植えの育て方③水やり
クレマチスの苗を植え付けたときに、鉢底から水が出るくらいまでたっぷりと水やりします。クレマチスは水を好むため、土が乾いたらその都度水やりしましょう。花が付く時期は特に多量の水を必要とします。こまめに水やりすると、花付きがもっとよくなります。
鉢植えの育て方④夏越し
クレマチスは高温多湿の環境や強い日差しを嫌うため、外に出している場合は半日陰の場所に移動させましょう。可能であれば、日中から夕方は鉢ごと室内に入れてあげるのがベストです。いずれも不可能な場合は、日傘等を使って日陰を作ってあげてみてください。
鉢植えの育て方⑤仕立て方
クレマチスは直根性で下に向かってまっすぐ根を伸ばすうえ、つるがとても柔軟なため、自由自在に仕立てられます。仕立てる際は10号以上の大鉢が適しています。夜叉姫は紫色の大輪咲きなので主役として目立たせて、同系統の色の小花をアクセントにするとよいでしょう。