クレマチス「夜叉姫」の育て方!咲き方にも影響する施肥のコツを紹介

クレマチス「夜叉姫」の育て方!咲き方にも影響する施肥のコツを紹介

紫色の大輪花を咲かせる、クレマチスの派生品種「夜叉姫」をご存知ですか。誘引が簡単なつる性植物で、庭のデザインにも一役買ってくれる植物です。今回は夜叉姫の施肥方法を中心に、育て方や管理方法についても紹介します。夜叉姫を育てる際の参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.クレマチス「夜叉姫」とは?
  2. 2.クレマチス「夜叉姫」の育て方:鉢植えの場合
  3. 3.クレマチス「夜叉姫」の育て方:庭植えの場合
  4. 4.クレマチス「夜叉姫」の施肥方法
  5. 5.クレマチス「夜叉姫」の植え替え方法
  6. 6.クレマチス「夜叉姫」の管理
  7. 7.クレマチス「夜叉姫」の病気
  8. 8.クレマチス「夜叉姫」の害虫
  9. 9.まとめ

クレマチス「夜叉姫」の育て方:庭植えの場合

Photo by kennejima

夜叉姫は見応えのある花を咲かせるので、ガーデンにもぴったりです。つる性植物のため上手に誘引すると、ガーデンのきれいな装飾になってくれます。ここでは夜叉姫の育て方の基本から、誘引の仕方など応用まで紹介します。

庭植えの育て方①植え付け

フリー写真素材ぱくたそ

庭植えの場合も同様、苗から育てたほうがクレマチスは育てやすいです。まず直径と深さが両方40cmほどになるように、植えたい場所に穴を掘ります。掘った穴の底に「硬質赤玉土」「硬質鹿沼土」「完熟腐葉土」を4:3:3の割合で混ぜた土、またはクレマチス専用培養土を20cmほど入れ、苗を植え付けましょう。

小苗の場合は一度鉢で養生する

3~4号鉢ほどの小苗の場合は庭に植え付ける前に、5~6号鉢ほどの一回り大きな鉢で約1年間養生するのがおすすめです。

夏越しを楽にするために

クレマチスは植え替えを嫌うため、一度植え付けてしまうと場所を移動するのは難しくなります。最初から半日陰になる場所や北向きの場所に植えると、夏越しも比較的簡単でおすすめです。

庭植えの育て方②水やり

Photo byMonikas_Wunderwelt

まず苗を植え付けたときにたっぷりと水をあげます。その後は、土が乾いていたら適宜水やりをしてください。特に花付きの時期は多くの水を必要とするため、こまめに水をあげましょう。

庭植えの育て方③誘引の適期とやり方

Photo by sor

クレマチスの誘引は骨格作りのためと、新しいつるを支柱に誘うために行います。クレマチスの誘引の適期は、枝が硬くなって蕾が付き始める頃です。絡まりを解く際に枝が折れてしまうことがありますが、切れていなければ大丈夫です。あまり心配しすぎずに誘引を進めましょう。

庭植えの育て方④夏越し

フリー写真素材ぱくたそ

庭植えで直射日光の当たる場所に植えている場合は、ビニールシートなどで日陰を作ってあげると弱りにくくなります。湿気にも弱いので、風通しがよくなるように日陰を作りましょう。

クレマチス「夜叉姫」の施肥方法

「つる性植物の女王」として名高いクレマチスは、花芽や枝の付き方を肥料に依存するのが特徴的な植物です。少し難易度が高いといわれますが、コツを押さえれば意外と簡単に施肥できます。ここでは、クレマチス「夜叉姫」の施肥方法を紹介します。

施肥方法①肥料の種類

クレマチスに与える肥料は、一般的に有機肥料と液体肥料の2種類です。有機肥料は生育のピークを迎える前後に、液体肥料は生育のピーク時に与えます。近年ではクレマチス専用の肥料も出回っており、そちらを選んでもOKです。また、秋頃の管理のために骨粉が肥料として使われることもあります。

施肥方法②施肥の時期と量

有機肥料の適期と量

一般的にクレマチスは3月頃芽吹き始めます。芽吹き時期に根・茎の発達や芽の分けつを促進するリン酸、細胞を強くするカリウムが多い有機肥料を与えるのが効果的です。5号鉢なら8g、6号鉢なら15gと多くの肥料が必要になるため注意しましょう。

液体肥料の適期と量

クレマチスの生長期にあたる3月~6月は、クレマチス「夜叉姫」も盛んに生長する時期です。健康に成長するのを助けるため、2週間に1回液体肥料を約500倍に薄めたものを与えましょう。

骨粉の適期と量

骨粉とは、動物の骨を粉末状に加工したものです。クレマチスに肥料を与える時期は成長ピーク期とその前後ですが、9月~10月頃が成長ピーク期の後に当たります。この時期に骨粉を施してあげることで、次の春までに十分な栄養を蓄えます。適量は5号鉢なら15g、6号鉢なら25g程度が目安です。

③施肥を控える時期

フリー写真素材ぱくたそ

夏期と冬期には肥料を与えないようにしましょう。7月~8月にかけての酷暑の時期はクレマチスが暑さにより弱ってしまい、肥料を吸収できなくなります。人間にたとえると、夏バテで食欲を失っている状態と同じようなものです。また、冬は成長活動を停止し、施肥の必要がなくなります。

次のページ

クレマチス「夜叉姫」の植え替え方法

関連記事

Article Ranking