「エキナセア・メローイエロー」を種から育てる場合
株分けなどの栄養系の品種は種ができない品種が多いので、種を採取し育てるのは難しいでしょう。また採取できたとしても親株と同じように咲くとは限りません。種から育ててみたい場合は、市販されている種を使うことをおすすめします。
種まきと発芽
種まきの時期は春まきは3月中旬~4月頃、秋まきは9月中旬~10月上旬頃で、覆土は種が隠れる程度の薄めにしましょう。発芽には2週間~1ヶ月程度かかりるので、ポットや箱まきで行い、15℃~25℃の発芽温度を保ちます。開花は春まきにすると翌年、秋まきでは再来年ころになるでしょう。
育苗と定植
本葉が2~3枚になったらポット上げして育苗し、苗がしっかり育ってから鉢や花壇に定植して下さい。秋まきしたものは苗が小さい場合があります。ワラやウッドチップでマルチングして、霜で冬枯れしないよう気をつけ、冬越しをして下さい。
「エキナセア・メローイエロー」の冬越し
エキナセアは耐寒性のある植物ですが、根腐れの原因になる霜などには注意です。鉢やプランターは常に日当たりの良い場所に置くようにします。また、翌年もたくさんの花を咲かせるには、冬越し前の手入れがポイントです。花期が終ったら、地上に出ている冬枯れ部分を切り落としましょう。
寒冷地の場合
寒冷地の場合は凍土しないように枯れた部分切り落としたあと、株の周りを腐葉土で覆土したり、ワラやウッドチップなどでマルチングをして、寒さ対策をしておきましょう。
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「エキナセア」ハーブとしての効能
北アメリカの先住民族の間で古来から薬用として用いられていたことから「インディアンのハーブ」とも呼ばれています。傷を負っている動物がエキナセアを食べているのを見て、この植物が傷や痛みなどに和らげるのではないかと知り、使いはじめたといわれています。
エキナセアの成分と期待される効果
エキナセアには多糖類や糖たんぱく質、フラボノイドなどの成分が含まれています。それらの成分は免疫機能を高める働きがあります。免疫力を高めることで体内に入ってきた細菌やウイルスから体を守ることができます。
期待される効果
- 風邪やインフルエンザの予防
- 膀胱炎などの感染症の鎮静
- 花粉症やアレルギー性鼻炎などの緩和
- むくみの改善
エキナセアの使用方法
ハーブティーにして摂取する方法が一般的です。耐熱ポットに小さじ1杯分のエキナセアを入れ、150cc~200ccのお湯を入れたら3分~5分蒸らして飲みます。目安として1日3杯を2週間飲み、1週間休むというサイクルがおすすめの摂取方法とされています。
副作用と注意
摂取量によっては発熱・発疹・吐き気・下痢など胃腸系への副作用を起こす可能性があるので、体調や体質に注意が必要です。また、妊娠中・授乳中の人は医師に相談しましょう。長期間にわたる常用をすると効果が薄れるので、2週間に1回は使用しない期間を設けます。キク科にアレルギーがある人、自己免疫疾患の方や免疫抑制剤を服用している方は使用を避けてください。
まとめ
「メローイエロー」は他のエキナセアと比べて草丈もコンパクトで、黄色のグラデーションもきれいです。また、エキナセアは日本の気候にあって育てやすく、初夏から盛夏でも丈夫に育ち花もたくさん咲くので、他の種類のエキナセアと一緒に夏のガーデニングも楽しんでみませんか?
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